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Desert Child / 砂漠の子


おいおいクソかっこいいじゃねえか!

操作がイマイチ慣れないので負けてばっかりだが、とにかくクールだ。

パッドが使えるような感じだが、俺のは反応してくれない…。なぜだ…。Beta版だからか…。





Self Portrait (Interior) - Teaser




Download + Play :: https://theotrian.itch.io/self-portra...

Self Portrait (Interior) is a guided tour inside artist Theo Triantafyllidis, showcasing some of his inner organs, thoughts, desires and fears. During the virtual reality tour, the audience is offered a series of paths and requested to make the most meaningful choices.

Self Portrait (Interior) was commissioned by DiMoDa, a preeminent virtual institution and a virtual reality exhibition platform dedicated to the distribution and promotion of New Media Art. It was part of the VR group show Morphe Presence, showcasing artists Brenna Murphy, Rosa Menkman, Miyö Van Stenis and Theo Triantafyllidis. It has been exhibited in multiple locations, including Superchief Gallery in NY, the Satellite Art Show in Miami and the RISD Museum in Rhode Island. It has been written about on the creators project, fabbula and kill screen. The full VR group show can be downloaded here.

Morphé Presence was curated by Helena Acosta and Eileen Isagon Skyers. DiMoDA was co-created and directed by Alfredo Salazar-Caro and William Robertson.

Download + Play :: https://theotrian.itch.io/self-portra...

Theo Triantafyllidis​, 2016​
http://slimetech.org/


『Castlevania The Lecarde Chronicles』が難しい件


『Castlevania The Lecarde Chronicles2』に味を占めて、一作目である『Castlevania The Lecarde Chronicles』をプレイしているが、ゲロ難しいな。アクションに関しては二作目の比ではない。

クリアさせないのが目的かと思われるゲームも世の中にはあるが、そのレベルではない(僕はそれは鬼と呼ぶ)。それがまた憎らしい(かわいさ余って)。

ラストステージがなあ…、途中でセーブしたい…。1upが何回も取れるからボス戦以外でゲームオーバーということはないんだが…。

鏡の中からボヨヨンのボスに勝てる気がしない!

どのくらいゲロ難しいかは下の動画を参考にしてください(natsumikado1246さんアリガトウございます)。鮮やかにプレイされてますが、大変なことですよホント。





暗転には仰天したわ。生きた心地がしない。



『Castlevania The Lecarde Chronicles 2』が素晴らしい件




どちらかというとビデオゲームに対しては一昔前の人間かもしれない。プレイした『悪魔城ドラキュラ』シリーズは、ファミコンディスクシステムの『悪魔城ドラキュラ』、『ドラキュラII 呪いの封印』、ファミコンROMカセット『悪魔城伝説』、スーパーファミコン『悪魔城ドラキュラ』、『悪魔城ドラキュラXX』、プレイステーション『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』。

今では多くの作品がリリースされており、ストーリーも複雑化している。バンパイアハンターのベルモンド一族だけを描いた話でもなくなってきている。

この作品はそのシリーズ中のどこかに位置づけられるのであろう。エンディングを見ると、そう解釈できる部分があるようだ(それはおそらく『Castlevania: Bloodlines』かもしれない)。


*** *** ***


まあ、前置きはよいでしょう。

Castlevania The Lecarde Chronicles 2 (2017)

これはファンメイドのゲームであり、『Castlevania』シリーズ(海外における『悪魔城ドラキュラ』シリーズの総称)を愛するMigami Gamesによって作られた完全フリーのゲームなのです。

主人公はエリック・リカード(Eric Lecarde)。上記の『Castlevania: Bloodlines』において選択できるプレイヤーの一人だ。

ちょっとドラキュラシリーズをプレイしたことのある人―なおかつどちらかというと僕のように一昔前の人は、一発で世界に引き込まれるだろう。

当たり前なんだけど、まんま『悪魔城ドラキュラ』シリーズなのです。

システムとしてはステージ制ではなくて、各エリアを探索しながら物語を進め、最終的には○○○○○の召喚を阻止するのが目的という、アクションRPG的な作品。

なので『ドラキュラII 呪いの封印』や『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』に近しいイメージです。要所要所にある町の人と会話して、次に進むべき場所や、先に進むためのヒントを得たり、またエリア内にしかけられた謎を頭をひねって解きながら、ゲームと物語を進めていきます。

あ、探索するっていっても海外製だからどうせ言葉分かんないんだろうって思った人、今作は言語がいくつか用意されていて、きちんと日本語も対応しています! うれしい! ちょっと片言というか、翻訳チックなんだけど、意味は通じます。


*** *** ***


で、これがですね、もうホントに面白くて。寝る間も惜しんでプレイした日もあるくらい。

初めは通れない、進めない場所ばっかりなんですけれど、徐々に行動範囲が広がっていき、所有アイテムも増え、できるアクションも増えていく。

ということは、当然何回も同じ場所を通ることになるんですよ。この間は通れなかったけれど、今度は通れるってところがドンドン出てくる。マップも決して狭くない。なめてかかるとラストのエリア、「永遠の夜の城」の前に立ちすくむことになるでしょう―そのくらい城が広かったりするんですが、マッピング機能が搭載されているとはいえ、はじめ通れなかった場所は必ずメモしておいた方が良いです。どういう具合に通れなかったのか、と、あとは場所の名前。あるいは城以外でも、何か怪しいけれど今どうにもできなさそうだという個所がいくつもでてくるので、それもメモしておいた方が良いです。あとで記憶を頼りに彷徨うのも、まあそれはそれで楽しかったりするんですが、僕はメモしておかなくて後悔しました。

幸いにも各エリアに配置されているボスはさほど強くないです。ごり押しで勝てるケースもある。しかし今作はマルチエンディングであり、ただボスを倒していってハイ終了というゲームではない。Aランクのエンディングにたどり着くには、集めるべきもの、やるべきことがあるし、100%のコンプリートを目指すのであれば、アイテムの収集にも気を配らなければならない―もちろん先に進むために必要なアイテムも出てくる。

そうしたように完全なクリアを目指すとき、多くの「謎」が与えらえるのだが、これが手強い。ノーヒントというのはなくて、まずどこか近くにヒントが隠されているのだけれど、そのヒントから回答にいたるのが、これが、とても難しい。一回投げ出しかかったのが、ベルを鳴らす順番と回数がまるっきり分からなかったとき。それができないと扉が開かなくて、先に進めないんですよ。もうどうにもならんなあとなったときに、YouTubeに通しプレイの動画を投稿している方(Julián Ordoñez Paz)がいて、とても参考にさせてもらいました(動画リストはこちら)。なので僕のように「これはもうどうにもできない。考えても分かる気がしない」と、思考停止モードになってしまった人は、謎解きの快感はなくなりますが、この動画を見てみることをススめます。ちなみに動画は最短クリアを目指すものではなくて、道程がそのまま記録されているようなので、進むべき道を求めてアチコチをさまよう姿も、そのまま動画として記録されています。


そろそろプレイしたくなってきた方もいると思いますので、以下にヒント(のようなもの)とクリア後の感想を記しましょう。ネタバレも含むので、気になる方は読まないように気を付けてください

ゲーム内では「ヒントが見つからない」というよりは、「ヒントはあるけれど意味が分からない」というパターンが多いと思います。

① といっておきながら、数字入力(文字盤を回して数字を合わせる)の1発目はどこにヒントがあったのか分かりませんでした。数字が与えられていることは分かるのですが、それをどうやって答えに結びつけるかが分からなかった。それ以降の数字合わせは、よーく文字盤を見れば、何を参考に数字を入力すればよいかが分かるはずです(各所をくまなく調べていることが前提ですが)。

② 赤い霧に覆われた部屋が何個所かでてきますが、場所は必ずメモしておきましょう。記憶力に自信があるのでない限り。

③ 上に書いたベルの鳴らし方ですが、ヒントは3つあります。石像に刻まれています。3体。僕は2つ見つけただけで、それですべてだと思い込んでしまった。3つを読めば何となく分かる、はず。

④ ヴォン・ヴィルトハイムという装備シリーズが終盤で重要になってきます。重要なのはわかるが、それらがそろった段階で、どこに向かえばよいかが分からないということがあるかもしれません。ここでもやはりくまなく捜索することが重要になるわけですが、一度行った場所、謎を解決したと思しき場所も、改めて訪れてみることをおススメします。図書館の本はくまなく読むべし。くまなく。

⑤ 墓石の並びとヒントが与えられ、どうやら叩くようだというシーンがあります。が、これもヒントにすべて書かれている。ヒントに嘘偽りはない。「前」は「前」。「4番目」は「4番目」。思い込みは捨てるべし。

⑥ あと明滅する十字架をチェックしていくシーンもよく意味が分からなかった。正しいものをたたけば音がするので何とかなるが。あの順番はどこに示されていたのか。登場する順番だろうか。

⑦ これが正規の方法なのかいまだに信じられないのだが、敵にアタックされて吹っ飛んだ勢いで高みに上るという、そうでなければ詰まってしまう(ように思える)シーンが2回ある! どことは言いませんが、通常のジャンプで届かない場所や、中盤エアーフロート(空中飛行)を使用してもどうにも届きそうにない場所は、近くに敵が設置されていないか、またその攻撃方法や移動方法をよく観察して、上手く当たることができないかどうか、考えてみてください! 僕? 僕は見事に詰まってましたね!

⑧ 必殺技(オーラバースト)はとりあえずレベルアップしたら、どんな効果が出るか確認しておきましょう。攻撃なのか回復なのか防御なのか。ハートを消費するので、何ならセーブしておいて、確認したらロードする形でもいいです。僕はあまり使わなかったんですが、使わざるを得ないシーンがありますし、ボス戦にも有効利用できるようです。プレイ動画でデス(死神)をアレで倒してるのはカッコいい!


感想:

BGMがオリジナルを使っているようなところがいくつかあるんだけど、権利関係大丈夫…じゃないんじゃないか。上手くアレンジされてるような節もあるけれど、でもまんまなところもある…。非常に興奮はするのだけれど、ね。図書館のBGMとかスーファミの『悪魔城ドラキュラ』の図書館ステージを彷彿させて大興奮。それと合わせて終盤のボスラッシュも同作と同じ展開に! BGMもあのままだ! ベリガン、ギャイボン、デス(死神)の3連戦! 前者2体はデザインもそのまま! あとは「あの曲」も、もちろん出てくるので、プレイしてのお楽しみ…。

僕が年喰っただけかもしれないけれど、綱渡り的なアクションがホント難しくて(いや元から得意ではないのですが)、二段ジャンプ、プラス空中飛行、プラス三段ジャンプ、で移動していく、その最中にスパイク(トゲトゲ的な)トラップがあったり、いやらしい動きの敵が飛んできたりと、ホントにもう何回チャレンジしたか分からないくらいって個所もありますね…。でもセーブポイントも沢山あるので、あんまりフラストレーションは貯まりませんでしたが、そんなこんなで結構、硬派なイメージがあります、この作品には。

Aランクのエンディングに向かうと。魔王ルシファーの召喚をもくろんだDuke Guillecourtを倒し、生贄にされかかった少女と共に現場から逃げ出し、あとは地下道を抜けるばかりとなったところに、立ちはだかる3体の大ボスたち(しかも同時出現!)、辛くもそれらを撃退し、地下水道からようやく地上にたどり着き、太陽のもとで、ああ、ようやくエンディングか…となったときに、頭上から響き渡るルシファーの声…。そして始まるラストバトル。まさにクライマックス。もっとも鳥肌立ったシーンでした。

僕は達成度がどうやら99%で止まっているのだけれど、これはエネミー図鑑が未完成なせいですかねえ。プレイ時間は10時間強といったところで、それでも通し動画に助けられつつだから、もっとかかってもおかしくないです。全然。

なんか面白さ伝わったかどうか分かりませんが…、少しでも気になった人はやってみてくださいね!

僕は今から頑張って1作目をプレイしようと思います。では――





オーマイガー!



なんだこのフリーゲームは…。ゲームと呼ぶこともはばかられる…? アートか…?

壁は突き抜けるは床が抜けるわ。人の頭が階段になってたり。

音楽はオーケストラのサンプリングだろうか、それがループしている。

今もって目的が分からない。

ドラッギーな幻覚体験のような。ストレンジ。

ホラー的でもある。



NIVAを知っていますか


ひょんなことから知った『NIVA』というゲームがとても素敵だった。



http://www.nivagame.com/

驚くべきことに、name your priceで提供されている。

何をなすべきなのかということは、どうやらオフィシャルサイトに書かれているようだが、雰囲気だけで、よく要領を得ないままプレイしてしまいました。だが要求されていることはそんなに難しくない。ようです。ようです。というのは、とりあえずまだクリアしていないから。

でもクリアなんてよくないですか。どうでも。このゲームが始まったときの、空間的広がり。視界がサアッと開けていくような、風を感じる。すばらしい。

プレイヤーの化身はおそらく『もののけ姫』のシシガミ様をモデルにしているのだと思います。森の神といってもよいのでしょうか。基本的にはこの森の神を動かして、森を平和に導くのが、ゲームの目的であるようです。

嬉しいことにゲームパッドが使えます。使うべきアクションは少なくて、ジャンプと、あとは特殊能力のみ。特殊能力というのは勝手に僕が呼んでいるだけですが、森の中の植物をコントロールすることができるのです。単純に言うと、枯らしたり、生やしたりといった操作をすることができるのです。察しのよい方は想像ができるでしょうが、この特殊能力を使って、多少のパズル的要素といいますか、謎解きのようなものを行いながら、プレイヤーの化身は森の中を進んでいくのです。

謎解きは想像を重ねていけば、それほど難しくないものだと思います。おそらく。多くのプレイ動画もYouTubeにあるので、どうしても詰まって先に進めない方は観てみるのもよいかもしれません。

まあそんな僕もプレイ中ですけれど。グリグリと森の中を歩いているだけでも楽しいんだなあ。落ち着くんだなあ。きっちりクリアしたら、そういう楽しみ方も良いと思います。

気になる方は是非プレイしてみてください。ゲーム中に何ら言葉によるメッセージは出てこないので、英語力が要求されないのもうれしいところ。

あんまり日本語で紹介されているところがないみたいだけど、もったいない!!



ゲーム


① どうもキーボードがあってないのか、PC替えてから、特にタイプミスが増えたので、タイピングでもやるかって、ゲーム探していたら、『夜の森』というものを見つけました。ホラー風味のアドベンチャーゲームにタイピングの要素が盛り込まれているのですが、これが予想以上に難しい! 山葵(わさび:ボスの名前です)で挫折したわ! タイピング云々で肩痛くしそうになるとは思わなかった! いやゲームとしてはとても面白いです。しかしムズい。難易度普通でやってるのになあ…。左手が弱いんだな俺は…。最近特にそうだわ。ノートPCが長かったのも関係してるかなあ。まあ腕に覚えのある方は、挑戦してみてください。

② ゲームの話が続きますが、『ニュー・スーパーフックガール』というフリーゲームがえらい面白いんですが。えらい難しいです。フックを使って壁を登ったり天上に吊るさったりして、ステージを進んでいくアクションゲームなのですが、パズルゲーム的な頭脳戦もあり、慣性を利用したスピード感とアクション性も兼ね備え、そして時間制限からくるスリル感もあり、とても面白い。が、とてもとても難しい。現在空のステージで挫折。最後のトロッコがとてもじゃないが、クリアできる気がしない。乗ったと思ったらジャンプで障害物をかわし、間髪入れずに(ホントに間髪入れずに)フックでそのトロッコにつかまり(つかまえられないと下に落っこちて即死)、今度はフックを下に伸ばして障害物をかわし、ついたと思ったら、次のトロッコが待っていて、今度はトロッコに乗りながら時の流れをスローにするオブジェにフックを当て、トロッコだけ障害物の下をくぐらせつつ、自分はそのトロッコに間に合うように、上の道を進んでいく(遅いとトロッコが先に行ってしまうし、しかも道中には即死のトラップがある)というような、極悪なアクションを求められて、またしても肩を痛めそうな(マウス操作だけでプレイできるのです)。すげー面白いんですけど、すげー難しい。ゲームシステムも素晴らしいし、曲もグラフィックもすごくよい。ワクワクできるゲームってのは素敵ですよ。こちらも我こそはという人は挑戦してみてください。



『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』が物凄いです。


ここ最近ちょっとブログから離れていたでしょう。

まあ忙しかったり色々と理由はあるんですが、もっとも大きい理由はこの『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』をプレイしていたからといっても過言ではありません。

いくつかフリーゲームはプレイしてきましたが、その中では最高峰です。間違いありません。

制作者のKEIZO様の公式サイト、その掲示板で「ぶっ通しで何時間もプレイした」という意見がちらほらとありますが、それも納得です。それほどの中毒性があります。

ジャンルとしては横スクロールのアクションゲームなのですが、より詳しく言えばアクションRPGということになるでしょうか。主人公パン屋の娘は、姿を消してしまったギルドのメンバーを探すため、言葉を話す謎の犬「ポリン」に導かれて、街の外にある幻霧の洞窟へと赴くのです。なぜ一介のパン屋の娘がギルドのメンバーを探すのかと言えば、妹(?)のコムギの病気を抑えるための薬草を取ってくることができるのが、ギルドのメンバーだからです。彼らが行方不明になってしまって、コムギの病状は悪くなるばかり…、下手をしたらこのまま…。ならば、と一念発起、なんと初めはホウキ1本しか装備がないのですが、モンスターどもの巣食う洞窟へと入る決意をするのです。まあストーリーが進むにつれて、そんなにストレートな話ではなくなってくるのですが、このあたりに仕掛けられたちょっとしたミステリーも今作の魅力です。


from [窓の杜


そう、中毒性の原因というのを考えてみました。まあ突き詰めればゲームというのはいくつかの要素に分解されるでしょうが、このゲームはそのそれぞれが抜きんでている上に、見事にひとつの作品としてフィックスされているのです。グラフィック、音楽、操作性、やりこみ度、ゲームバランス(難易度)…。思いつくだけでも、このどれもが恐るべきレベルで保たれているのです。音楽は自身の手によるものではないようですが、しかしそれにしても、ゲームの世界観を見事に補完している。ファンタジックで、ハードな調子もあり、そしてメロディにも富んでいる。これだけコンパイルしてサントラ出してくれないかなあって期待しちゃうくらい好きです。個人的には炎のステージと、水のステージの第二階層の音楽がお気に入り。




グラフィックがまた素晴らしくて、細部まで緻密に描きこまれた風景や建物、主人公の何倍もの巨大さを誇る、ときにグロテスク、ときに雄々しいモンスターたち、プレイ中はなかなかじっくり目を向けることができませんが、ふと目を向けると実に素晴らしい。特に辺境のステージの背景にある、山々に残る雪と山肌のコントラストや、水のステージの陽光を浴びて光る海面のグラフィックなんて、並々ならぬこだわりを感じて止みません。アイテムもきちんとそれぞれにグラフィックがあって説明文があって、なによりプレイしていて楽しいのは、装備品によってきちんと主人公の見た目が変わるということ。デカい武器を持たせれば、きちんとデカい武器を持つし、装備を変えることによって気分を変えることも出来るし、この装備のゴツさによって主人公の成長を感じることも出来るのです。なんたって初めはホウキ1本ですから。それがデカい剣や槍を振りまわし、厳つい盾を掲げて敵の攻撃をガードするようになるわけですから。しかも、これは直接戦いには関係しませんが、ある程度お金を貯められるようになると、主人公の外観をコーディネートすることも出来るんですね。髪型、上半身の服装、下半身の服装、そして装飾品(帽子や髪飾りなど)。これもすごく楽しい。全部コレクションして自分好みの見た目にしたくなりますよね。




操作性もゲームパッド使えるし、ぜんぜん問題なしです。逆にキーボードでこれをやる人はけっこうしんどそうな気がしますが。個人的には魔法の誤爆(狙った魔法が出ない)がやはり多くて、そこがちょっと気になりましたが、でも些細なことです。戦闘スタイルとしては敵をひたすら殴って、ST(マジックポイントです)を溜めて、魔法を発動させるというのが基本。この殴るという部分で多段的なコンボが発生し、それに付随するバカスカした打撃音やグラフィックによる爽快感というのもモチロンあるし、続けて魔法をぶっ放した時のド派手なエフェクトも重ねて爽快感を与えてくれます。ある程度強くなってくるとこれやってるだけで気分爽快、ストレス解消になるような気がします。デカい敵に囲まれたときに一気に蹴散らす爽快感たらね。

あとゲームシステムも考えられていて、洞窟内では経験値によってレベルアップするけど、街に戻ると全部リセットされるんですね(このことに最終的に説明がつけられているのは恐れ入った)。え、じゃあ、洞窟入るたびに1からやり直しなの?って思うかもしれませんが、経験値の獲得以外に、もうひとつ主人公を成長させる方法があって、それが敵の落とすフォースを集めてスキルをアップさせるというもの。このスキルアップは街の自室でしかできないんだけど、これによる成長は何度洞窟に入っても、死んでも、リセットされることはないので、主人公を真の意味で強くするにはこのスキルアップを繰り返すしかないのです。スキルアップはどのパラメータを成長させるかを選択することができるし、その過程で新しい魔法を覚えたり、レアアイテムを手に入れたりできるので、自分好みに成長させる楽しみもここにはあるのです。

カスタマイズという面では、さらに要素があって、魔導クリスタルという石を使用することで、ステータス強化や特殊技(これらは装備品に設けられた熟練度をMAXにすることで体得できる)を発動可能になるんですが、それぞれに必要な石の数が決まっていて、強化したい部分や使いたい技があれば、どれかをあきらめざるを得なくなり、ということはできるだけ石が欲しいよね、どこにあるんだろう、ってことで、ここにもまたコレクトが促されるのです。あとはストーリー上もキーになる天秤というアイテムがあるのですが、これに色々なアイテムを乗せることで、アイテムごとに設定されているさまざまな特殊効果を得ることができる(HP自動回復や魔導力強化など)のですが、左右のカルマ(重さ)が釣り合うほどにその効果が大きくなるという、面白い設定。大した効果ないんじゃないの?って思うかもしれませんが、けっこうデカいです。天秤皿集めも含め、これもやりこみ要素のひとつ。

また敵の落とすレア装備を集めたり、アイテムの合成によって別のアイテムを作り出すというのも、やりこみ要素だし、ホントに細かい部分まで気が利いているのです。個人的に一番大きいやりこみ要素は闘技場でしょうか。ストーリー終盤も終盤で街の闘技場が開かれるのですが、そこではラスボスを遥かに凌駕する強力な敵たちと戦うことができるのです。勝てばレアアイテムゲット、となるのですが、まあ鍛えずに挑むと強い強い。かといって鍛えすぎると普通になってしまうので、スリルを味わいたい人は、鍛える前に挑んでみるのが良いと思います。

あとこのゲームはいわゆるハードモードでプレイするのがやっぱり楽しいと思います。ザコ敵との戦いですらスリリングすぎて、初めはちょっとしんどいですけどね。スライム一体倒すのに何回殴るんだっていう。でもお金はいっぱい手に入るし、ある一点を超えると、急に楽になります。

というように、まあ全然説明できてないんですが、このように爽快感とやりこみ度が高いレベルでかみ合った作品、そりゃあ何時間もぶっ通しになるわけですよ。しかもこれフリーですからね! しかもほとんど一人で作ってるでしょう! もうビックリしきりですよ。ビックリついでに申し上げておくと、今作は外伝という名前からも分かるように、本編がある作品なのです。もともとは『ASTLIBRA ~生きた証~』という作品が、5章までという中途段階で公開されていたのですが、それが本編。今作はそこから「5章までの戦闘部分のみを濃く抽出した」という作品なのです。しかし現在本編は諸事情によって公開停止。一時期は完全に制作中止となっていたようですが、度重なる期待の声に制作者のKEIZO様がモチベーションを取り戻し、現在鋭意制作中なのです! うおお!! でも、公開予定が!! なななんと2025年!! 10年後!! でも! これは! 待つしかない! そう、たとえ10年後だろうと信じて待ちたくなる、すばらしい、物凄い作品なのですよコレは。



【ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~】おまけボスプレイ動画(ネタバレ注意)
▲ 本編シナリオのネタバレ­はありませんが、終盤に手に入るレア装備や一部属性の最強魔法などを使っているため、­気になる方はご注意ください。




『キリンの国』をプレイしていました。

ここ数日、スタジオ・おま~じゅさん制作によるフリーゲーム『キリンの国』をプレイしていました。

ダウンロードしてからちょっと時間あいてしまったんですが、一息ついたタイミングで何の気なしにプレイしてみたら、一気に引き込まれて、そこからズッポリと、最後まで。

すごく、すごく面白かったです。
なので興奮して何やらしたためている次第。

***

この先はストーリーに触れているので、先にプレイしてドキドキしたい方は読まないでくださいね。

さて、キリンの国っていっても、何?動物の国?って感じかもしれませんから、ちょっと紹介文を公式サイトから引用させていただきます―

“梅雨の頃、鞍馬特区からの手紙が届く。
それは鞍馬のお姫さまからの招待状。
梅雨明けと共におとずれた夏休み。
キリンと圭介は、天狗の国、鞍馬への冒険に旅立つ。
少年たちの友情と、人生の節目を描いた、長編ビルドゥングスロマン。”


ってこれだけでも分からないかもしれません。

舞台は一応日本国ですが、独自の設定が設けられています。
それは天狗という存在で。
天狗には天狗たちの決まりごとがありますし、人間には当然人間たちの決まりごとがあります。
そして天狗と人間たちの関わり合いもあります。
また天狗たちの間でも勢力争い、権力争いもあります。

天狗は人間たちと共に暮らしてはおらず、商業的な部分で関わりはあるようですが、基本的には天狗たちで独自に生活を営んでいます。
そして詳しくは描かれていないものの、人間と天狗は決して仲の良い関係ではなくて。

そんな世界でのお話。

わけあって天狗の国から追放されていたキリン(という名前の少年です)は、人間の国で暮らしている中学生(この作品に出てくる天狗は、いわゆる真っ赤な顔に長い鼻をもった典型的な容姿ではなくて、人間と何ら変わらない見た目なのです)。彼は幼き日に、天狗の国、鞍馬のお姫さまであるヒマワリと約束を交わしているのですが、彼女からある日手紙が届くのです。

会いたいと。

人間の世界でのたった一人の友人である圭介(けいすけ)を強引に誘って、キリンは鞍馬の国へ旅立つ決意をします―

というのが導入部なんですが、てっきりガチガチのファンタジーだと思っていた僕は、この時点でかなり引き込まれていました。冒頭部分が完全に違う世界のお話(鞍馬の国の天狗たちが政治的な話をしている)だったので、小難しい路線かと思っていたのですが、本編がはじまるや、主人公はどうやら中学生二人組だと分かり、なんだか一気に親近感湧いちゃいました(だって昔は自分も中学生だったし)。

この本編以降で如実に感じることなんですが、文章がよいです。ダウンロードサイトで同じようなことを書いている方もいましたが、僕も同じ感想です。技巧派とか凝ってるとか、そういうんじゃなくて、逆です。非常に読みやすい。要は文章もリズムだと思うので、KAZUKIさんの文章のリズムが僕に合っているということかもしれないです。もちろんインターフェースも関係あるでしょう。エンターキーやマウスクリックで文章を読み進めるわけですが(言い忘れた!今作はノベルゲームです)、このバランスもすごくよいです。クリックが負担になるほど文章が細切れにされていることもなく、逆に一気に表示され過ぎて読んでいる間にリズムもへったくれもなくなって興ざめ、みたいなこともないんです(いわゆるノベルゲームでは、これすごく重要だと思います)。

そう、文章は読みやすいんですが、ときおりハッとさせられる表現が出てきて、しかもそれが浮いてなくて、作品の世界にマッチしてて、読んでて何度もうなりました(わざわざ引用はしません)。すごくスキな文章です。

世界観もキッチリ作りこまれていて、天狗の国の文化や政治、経済、歴史的背景も細かく設定が設けられていて、物語に厚みを与えています。特に食べ物についての描写は多く出てきますが、どれもすんげえ美味そうで、あれらは実際にあるものなんですかね? どうなんだろ。腹減りながらプレイしていると、よだれが出てきそうです。

そういう、強固な世界観と、文章のよさと、あとはイラストもよいんですよ。立ち絵枚数1000枚以上、立ち絵用意キャラクター数25人という、豪華なつくり。いわゆる萌えな路線は回避されていて、シンプルなんだけどきちんとキャラクターが描き分けられていて、しかも服装のバリエーションや、表情や立ち居振る舞いの動きも豊かで、これも物語にアクセント、躍動感を与えています。

強固な世界観、文章のよさ、イラストのよさ、と三拍子来たところで、一番大事なのはストーリーですね。言うまでもなくこれもよい! 会いたいという一心でヒマワリの元へ向かう二人ですが、とある事情で簡単には会えないわけです。純粋な気持ちで突っ走るキリンが「子供」であるとすれば、それを拒む事情というやつは、いわば「大人」でしょうか。そんな大人と子供という対比的な構造が、この物語の大筋にはある気がします。その狭間にいるのが、キリンと行動を共にする圭介で。彼はキリンのストッパーとして機能(つまり子供をたしなめる大人のような)しますが、ところどころで、自分の中の純粋な衝動にも気づいて、それと格闘します。そしてそれぞれが自分を知り、成長していく。

でも単純に純粋な気持ちが認められるべきで、それを拒むやつらがおかしいとか悪いとかいう展開にはなっていないところがまた、よいです。特に天狗側の雲龍のポジションとか絶妙ですね。キリンたちを助けるわけでもないんだけど、でも身内でも曲がったことをする奴は容赦なく罰するっていう。めちゃカッコいい。

やっぱりですね、葛藤のある物語ってよいですよね。なぜなら人生って葛藤の連続で、登場人物の葛藤には少なからず感情移入できるわけで、その葛藤の解決に向けて登場人物たちが強い気持ちを持ったときには、本当に興奮しますし、涙だって流れます。そういう強い思いっていうんですか、それが充満していていたるところで胸を打たれます。クライマックスはやはり圭介がキリンを助けに向かうシーンでしょう。なんだよこのハートの強さ(しかも文章はくどくない。絶妙)。もう、ボロボロしっぱなしですよ・・・。

これは演出のうまさにも通じるかもしれないんですが、文章と音楽とイラストの使い方がとにかく巧みで、ここぞというところで必ずキメてくれます。僕は何度もポロポロしたり、鳥肌立ったりしてました。個人的にマックスだった2か所を上げさせてもらうと、序盤でキリンが教室の窓から雲を眺め、そこに広がる「夏」に気持ちを抑えきれず、窓から抜け出していくシーン。すげえいい。忘れていたことを思い出させるような。あとは、中盤、ヒマワリの近くまで行くも会うことはかなわず、遠くから顔を一目見るだけという、切ないシーン。5年ぶりにヒマワリの顔を見たときのキリンのあの顔、いやそこにある感覚が、画面中からバチーンと伝わってきて、鼻の奥がジンジンしました。他にもたくさんあるんですが、あんまり書くとインパクト損なってもいけないんでこの辺で。あと初めはわりとライトなノリですが、終盤からは一気に「死」の影がちらつくシリアスな展開になってきます。気づいたら「え、まさか?」ってドキドキしてました。

とにかくこのあらゆる要素がフィックスされた『キリンの国』。傑作だと思います。気になる方は是非プレイしちゃってください!! 全編からにじみ出る夏休み感もノスタルジアを呼びます。解放感にあふれた夏の終わりはさびしくて―旅の終わりは別れの予感で、そんな別れがいくつも用意されていて、これもとても、なんというか、胸に迫るんです。まさにセンチメンタル・ジャーニー。

ちなみにスタジオ・おま~じゅさんは同じ世界を舞台にした『みすずの国』も制作しています(こちらもフリーです)。時系列的にはたぶん『キリンの国』よりもあとになるのかな? こちらはボリューム的には『キリンの国』よりも少なくなりますが、よい作品です(ヒマワリも出てきますし、『キリンの国』で聞いた名前もチラホラと)。合わせてプレイするとよりいっそう楽しいと思います。含みのある表現があったり、詳細が意図的に回避されているような部分もあるので、他にも同じ世界の作品が予定されているのでしょうか? 期待しちゃいます。

あ、一番好きなキャラクターはホオズキです。ほっち。ホチ助。和みます。でもあの子に泣かされるとはな・・・。

※作者さんのブログを読むと、シナリオを書く上でのプライオリティの一位に「リズム」とあって、ああやっぱりだからこそこの気持ちよさなんだなと、納得しました。自分の感じ方が間違ってなかったこともうれしい。

『桃太郎奇伝』がおもしろかった

最近、『桃太郎奇伝』というフリーゲームで遊んでました。たどりついた経緯は忘れました。

和風・レトロタイプ・コミカル・アドベンチャーRPG。桃太郎の設定は、主人公がモモにのってドンブラコと川を流れてくる辺りにしか残っていません。

旅の目的は打倒信長! おうちからはるばる安土城まで向かう道程がこのゲーム。

特徴的なのはまず、そのシステム。コミックメーカーで作っていることも関係あるんでしょうか、いわゆる普通のRPGのように、フィールドを縦横無尽に歩き回るものじゃなくて、すごろくチックに1マスというか1歩ずつ進んで、ポイントポイントにある目的地を目指すような形なんです。そのポイント~ポイント間がアドベンチャーパートで、敵に遭遇したり、宝箱を見つけたり、罠があったり、サブキャラとの出会いがあったりといったイベントが発生するんですね。


次にキャラクターがみんなして強烈っていう。主人公自体、初っ端で人間じゃなくなってるしね。信長が宇宙人と秘密裏にかわした人体実験の許可によって、人体改造されてしまった赤ん坊が主人公。それを拾ったのがもろ御茶ノ水博士顔(猿田彦顔ともいう)の博士であり、彼が主人公に改造を施すことによって、主人公は人間らしく生きられるようになるのです(初めは目も鼻も口もないし両手もないのだ!)。人造人間。彼は奥歯にとりつけた「加速装置」にスイッチを入れることで身体能力を向上させることができ、それによって敵をブッ飛ばすのが基本的な戦い方(この加速装置の設定は『サイボーグ009』からの引用ですね)。ちなみにこのゲームはナレーションやCVがバリバリに入っていて、戦闘が終わるたびに黒子の演出がかった声がいちいち流れるんです(笑)。加速装置で敵を殴るときも「かそくそーうち!」って主人公が拳をふりながら叫ぶんです(笑)。クリティカルのときの声も何パターンか用意されていて(アニメーションも派手になる)、いちいち面白いんですが、「エイドリアーン!エイドリアーン!!」てドスの利いた声で叫んだり(何気に羽佐間道夫似)、「大人はみんなウソつきだあ!!」とか、「イエス・ドゥー・イット!!」とか、おかしいんです。

途中で加入させることができる主人公の妹的な盾子(たてこ)という、やはり人造人間がいるんですが、まあ名前通り、一定確率で敵の攻撃を防いでくれるんですが(ストレスが徐々に溜まっていく)、あまりストレスを溜めすぎると書置きを残しておうちに帰ってしまうんです! 「家族ってそんなものですか」、みたいな書置き。引っ込み思案な性格で、家の裏の河原の木陰でいじけている彼女を慰める(お金を上げるか、カレーを上げるか)ことで、再び連れて歩くことができるんですね。「お金をあげるから殴らせてくれ」っていうブルジョアもいるし(実際殴らせるとお金をくれます。あと彼には実は裏がある)、キン肉マンフェニックス(ゲーム内では伏字)に戦いを教えたという神(顔だけのアレ)が戦いを挑んできたり。「かぶいてるかい?」が口癖のあいつとか(昔少年ジャンプでアレを読んでた人はすぐにピンとくるよね)。

随所にある引用というかオマージュも特徴なんですが、スレスレです(笑)。インディだからこそできるこの突っ走りぶり。鬼太郎に出てくるモブキャラ(メガネのあいつね)まんまの顔の町民がいたり(彼は宮本武蔵を騙る田舎剣士でボイスも田舎丸出しなのです。笑った)。敵ボスキャラの変身後の姿がまんまゲッターロボだったり。とある町ではコロ助とドラえもんの合体したみたいなのが出てくるし、キテレツもいるし、銀河鉄道999の車掌さんも出てくるし、生まれは葛飾柴又のあの人もTさんと言う名前なんだけど、まんまあの見た目をドット画にしたような形で出てくるし…もう、いろいろ、すげえインパクトですよ。なんだこいつらってのが多すぎる(笑)。


じゃあゲーム自体はどうなのっていったら、これが面白いんですね。ゲームバランスも決して悪くない。レベルも上がりやすいし、お金が必要になるって場面もほとんどない(そもそも金貨は9枚までしか持てないし、そうそう減るもんでもないし、フラフラしてればすぐに入手できる)。後半になるとザコ敵と戦う必要性がほとんどなくなっちゃって(こっちのレベルがあがってくると、経験値が入らなくなるのですね。あと宝箱からもほとんどなにも入手できないので)、逃げるのが得策みたいになっちゃうのがちょっと引っかかったけど、戦闘回数がカウントされてるみたいで、あれは何かに関係あるんですかね? でもボス戦には緊張感があるし(負けるってことはほとんどないと思うけど)、オール手書きの敵キャラクターも味があってよいし、アイテムを使ったり特殊な攻撃の時には視点が切り替わった形でアニメーションになるのもワクワクする(変身後の強攻撃がエクストラでアレになるアニメーションは一回しか見れなかった。しかも信長戦の最後の一撃!)。アイテム収集とか、やりこみ要素もあるし。

あとミニゲームが面白いんです。ミニゲームっていうかストーリー上必然なものもあるんだけど、戦いが格闘ゲームを模したクリックゲームになってたりね(初見では何もできずに死にました)、あと空を飛びながら敵を撃墜するシューティングゲームを模したこれもクリックゲームとかね。凝っていて面白い。


ピストル大名今川義元との格闘戦!


人間大砲でいざ霊峰フジの頂上へ。

もう結構前の作品なので、ネタバレに踏み込みますが、これからやるつもりの人は読まないでね。信長を倒した後は、その裏で地球浄化をもくろんでいたマザーブレインが登場! 彼女を追って宇宙へ飛び出す主人公! ここでマザーブレインを倒して一件落着かと思いきや、なんとマルチエンディングだった! バッドエンドとトゥルーエンドの二つだけど。マザーブレインの爆発に巻き込まれて未来に飛ばされちゃうか、無事に地球に帰り着くかって分岐。宇宙へ飛び出すときに天人という女の子の力を借りるのだけれど、彼女、実はマザーブレインの娘なんですね。で、ここにエンディングを分けるキーワードが隠されていて(まあ別にバッドエンドを見た場合に、トゥルーを見るための答えはもらえるんだけど)、彼女との友好度が高くないと、バッドエンド。友好度をあげる方法は、旅の道中で彼女と遭遇したときに毎度質問をされるんだけど、そこでもっともベターなものを選ぶこと。1回の回答で1あがるんですが、友好度30あれば間違いなくトゥルーエンドにいけます(20でもいけるかもしれないけど試してません)。

もっと言っちゃうと、マザーブレインのあとにも戦いがあります! メタ的な内容に突入して何ともカオスな展開に。って思い出したけど、道中のイベントでシャーマンに占ってもらうってのがあるんだけど、たいがい占ってもらってもたいしたイベントにはならないんだけど、ひとつだけゲームが終わっちゃうって結果になるのがあって(もちろんその前に警告はされます。終わっちゃうよ?いいの?って)。選択を進めると、ホントにゲームが終わります(!)。その終わり方が胡蝶の夢にひっかけたなんともカオスな終わり方で、印象に残っています。

ってところで、ぜんぜん語りきれてないけど、気になる人はやってみればいいんじゃないかな! こういうパワフルなの大好きです! きっと『メタルマックス』とか好きな人は好きなんじゃないかな。


Lumenが何だか凄かった。

お久しぶりです。こちらのブログはかなり不定期になってます。でも気にしません。

最近ふとしたことからLumenというフリーゲームに出会って、あまりのクオリティに驚きました。

海外の物ですが、Thousand Cranes Studioが制作したということ以外、細かい情報はよく分かりません。調べてもいないんですが…。英語力がないせいです。

ゲームも全編英語のようです。セッティングである程度言語が選べるようですが、日本語は基本設定にありません。

ゲームの目的は悪夢からの脱出です。プレーヤーは主人公の女の子(かな?男の子かもしれない)になって、夢の世界をさまよいます。

この夢の世界がすごい綺麗。どういう描写の仕方をしているのかも、これまた分かりませんが、とにかく美しい。言葉でいうより、まずは下の動画を見てみましょう。



これですよ。すごいですね。こんなふうに立体に描かれた世界の中をグリグリと動き回れるんですよ! マウスでもって視点を動かせるようになっているので、前後左右だけでなく、360度ぐるりを眺めまわすことが可能(つまり空もきちんと描かれているのです)。主人公がカメラもってるもんだから、初めは自由に風景写真撮ってあとで眺めたりできるのかなと思ったら(それぐらい景色が美しい)、違ったみたいです。カメラは要所にある仕掛けを動かし、話を先に進めるためのアイテムでした。ポイントポイントで、ナレーションでヒントが流れるんです(これも英語)。それにしたがって、写真を撮って、その写真に対していろいろアクションをすると、目の前の世界で何がしかの反応が起きるという理屈。

ステージ制になっていて、3ステージで終わりのよう。最後は選択を迫られるだけなので、実質2ステージをクリアすれば、終了(だと思います)。ちょっとボリュームには欠けますが、素晴らしい出来です。そう、ちょっとボリュームには欠けるけれど、初プレイでクリアできるほどには簡単なゲームではありません。対応するゲームパッドがあれば別かもしれませんが、キーボード操作でのゲームプレイに慣れていないと、アクション部分でちょっと苦戦するかもしれません。ジャンプしたりダッシュしたりがあるんです。敵に見つかって追っかけられると、ドキドキします。一撃でやられてしまうので。

何をどうすれば仕掛けが動くのか、先に進めるのか、という部分はさほど難しくないので、頭をひねることはないかと思います。

気になった方は是非プレイしてみてください。初めのステージをプレイしてみるだけでも、このゲームの美しさが分かると思います。ナイツとか思い出しましたね。このグラフィックといい、悪夢という世界設定といい。ホント写真撮りまくって、保存できればよかったなあ。

あとbandcampでサウンドトラックも販売してます。



好きなようにやるだけです(2013.01.15)



いきなりフリーゲームの紹介をしたりする、よく分からないブログになってきましたが、こっちのブログはこういうことをやるのが趣旨だったりするので、いいんです。よく分からないが、いいんです。

というわけで、ここ数日は半端マニアソフトさんの2003年作「冬は幻の鏡」をプレイしていた(そして原因不明の体調不良に苦しんだりも)。もともとは販売用の作品だったのだけれど、2010年からフリーで公開されている。

ストーリー(公式サイトより引用)はこうだ―

「真っ白な雪に包まれた世界にもし鏡が落ちていたとして、さわらずに、自分を写さずに、その鏡を見つけることができる?もし、できるならその方法をおしえて。たしかめたいことがあるの。

北海道の東側にある野別市の野別市立南陽高校では、四年前からある噂が流れていた。それは、四階の女子トイレに交通事故で死んだ留学生の幽霊が出るというものだった。留学生の幽霊、というのが珍しいと言えば珍しいが、どこの学校にもあるような噂の一つでしかない、とみんなが思っていた。

北海道の長い冬がやっと終わりに近づいた三月の終わり。冬の最後のあがきのように、朝から大粒の雪がゆっくりと降っていた日の放課後、御堂道明は廃屋を隠れ家にしている登校拒否児の長池小月の頭を撫でていた。和泉和歌奈は友人の立花鈴夫と一緒に幽霊を探しに夜の校舎に忍びこむ準備をしていた。田之上小太郎は風俗の割引チケットを持って風俗店「フェランス革命」の前に立っていた。それぞれが、これから出会うことを知らずに。

今は静かに眠っている虚ろな存在の浸食に、彼らはまだ気づいていない。ゆっくりと回転しながら沈んでいく、誰かの夢をまだ知らない。七人の主人公たちが織りなす、冬の終わりの、七つで一つの物語。」


スタイルはサウンドノベル(忘れちゃいけない、今作は18禁です)。プレーヤーは、とある冬の1週間(+α)を、複数の登場人物たちの視点で追っていく。物語の軸になっているのは「留学生の幽霊の噂」。噂が本当になり、事件が起きたとき、それぞれがそれぞれに、事件に立ち向かっていく。プレーヤーは、複数人の視点で事件を追うことで、はじめてこの事件が何だったのか、全貌をおぼろげにつかむことができる。メインルート3つをクリア後、最終ルートが始まるのだが、全ルートをプレイしないと、少なくとも事件の概要さえつかむことはできないだろう。

ここからはネタバレに踏み込みます。私はこの物語は葛藤の物語だと思っている。事件をきっかけに彼らがその葛藤を乗り越え、成長していく、成長譚だと思っている。登場人物たちは、本当に、どいつもこいつも、葛藤ばかりしている。童貞、愛、友情、欲望(殺人欲求、性衝動)、過去と現在、秘密。みながみな、心に強い何かを抱えていて、それゆえに、人間関係に苦しんでいる。

幽霊、というものへの関わり方も、各自で異なっていて、これが物語に幅を生み出している。登場人物のみながみな、われわれのような、いわゆる一般人―幽霊なんて見えない人―ではないのだ。見えるもの、見えるようになってしまったもの、狩るもの、生み出すもの、そして一般人と、複数の設定があり、この設定が物語に奥行きと複雑さを与えている。

こうして書くと、シリアス全開の物語に思われるかもしれないが、断じてそうではない。特に動けるデブである田之上小太郎のルートは(人を選ぶが)爆笑必至のコメディ、もとい下ネタ要素が満載(冗談抜きで満載だ)で、大いに楽しませてもらった。そもそも彼の所属する放送部では、横綱番付を採用していて、各自が番付をもっている。部長である彼はもちろん横綱で、だから放送部員たちは彼を「綱」、「横綱」と呼ぶのだ。この時点で何か面白いではないか。振り向きざまに女生徒に女性器の名前を叫んだり、語尾に「ティンコ」をつける冗談を伝授したり、彼のルートには数々の名シーンがある。面白さでいえば、放送部が制作した過去作品を見るというシーンがあるのだが、「校内残酷物語」、「人間高校」、「酔い」の3つが視聴可能で、いずれもエクストリームにぶっ飛んでいる。上半身裸で廊下を走り、女生徒の前で倒れながら血糊を口から吹き出し、「ぺ、ペスト…」なんて言っちゃうんだぜ? 面白すぎるだろ。冗談を通り越して芸術の域、には決して行かないし、アバンギャルドというよりも、意味不明。彼のルートだけで、このゲームがコメディとシリアスと変態的要素を内包しているのが分かる。

1週間のうちの6日目に、事件は一応の収束を見る。それぞれがその6日目に、「何か」を乗り越え、「何か」をつかむ。幽霊を狩るものとなった御堂道明は、幽霊である長池小月と生きるため、自らの影と対決し、これに勝利。愚直なまでに熱い田之上小太郎は、みんなニコニコハッピーエンドをあきらめず(道明と口論する場面は猛烈に熱い)に、それゆえに、愛を成就させる(このシーンも泣ける)。唯一、和泉和歌奈のルートだけは、初回プレイ時には謎が残るだろう。友人に重傷を負わせた幽霊を痛めつけようと、立花鈴夫と共に夜の学校に乗り込んだ彼女は、いったんは幽霊世界に取り込まれて、その世界で普通の生活を送り始めてしまう。辛くも脱出した彼女を、鈴夫が笑顔で迎えるのだが…? そう、事件の発端、留学生の幽霊はなぜ発生したのか、そして和歌奈の友人に重傷を負わせたのは誰、いや何なのかが、分からないまま、終わってしまう。それに学校の廊下に現れた仁科ゆうをさんざん切り刻んだのは、誰の仕業なのか?

最終ルートを仁科ゆうの目線でプレイすることで、その謎は解ける。他ルートのプレイ時、彼女のキャラクターはおとなしくて影があるけれど、実はよい娘(友達は一人もいないんだけど、根気強くつきあってみたら実は面白い娘みたいな)というイメージだったのだが、彼女自身のルートをプレイすると、内面は驚くほどひねくれているのが分かる。冷酷非道なマシーンのような。それもそのはず、彼女は人間ではなかったのだ。元人間で、狩るものであったのだが、諸事情で(と一言で片づけるにはあまりにも深い事情で)、幽霊となり、再び幽霊狩りを行っている。そんな彼女も人間だったころの記憶、過去に苛まれており、他の登場人物たちと関わるうちに、「本当の自分」が徐々に大きくなり、やがて隠せなくなってくる。仕事のために友人関係を偽り、それさえ利用しようと考えていた彼女が、最後には、友人を悲しませないために、禁忌を犯す。

事件の中心にいたのは、立花鈴夫だった。彼は幼いころから幽霊を見ることができ、また殺すこともできる、天然のゴーストバスターであり、さらには幽霊を生み出すこともできるという、たぐいまれな能力の持ち主だった。仁科ゆうやその主人である三原のような、裏社会の組織には属しておらず、あくまで一般人として生きてきた。彼もまたそんな能力を持つ自分に強く葛藤し、素直に和歌奈の愛情を受け止めることができないでいた。彼の生み出す幽霊は特殊だ。もはや幽霊ではなく、空間を操る能力といってよいだろう。一度倒れたはずの留学生の幽霊が、何回も同じ場所に出現したのは、鈴夫の力のせいだった。「幽霊が見える力」の特殊性に長い間苦しんできた彼は、「みんなが幽霊を見える」、今回の事件が続けばよいと、願ったのだ。そうすれば自分だけが幽霊を見えるという、疎外感、孤独感に苦しまずに済むから。その結果、留学生の幽霊の出現スポットは、延々と同じ時間を繰りかえす、異常な空間となってしまった。何度も同じ幽霊が現れるのは、空間がリピートしているせいだったのだ。和歌奈の友人が大けがをしたのは、そのリピートの瞬間に起きる、空間の収縮に巻き込まれたせいだったのだ。

仁科ゆうが属する組織においては、鈴夫のような存在(幽霊を見ることができ、また作り出すこともできる存在)は処分するのが決まりだった。一般人にとって非常に危険な存在だからだ。そうでなくとも、和歌奈の復讐を手助けするのなら、その矛先は元凶である鈴夫に向けねばならない。そういった論理だろう、ゆうは深夜の学校で鈴夫と和歌奈と対峙し、鈴夫を殺しにかかる。そして致命傷を与えた矢先、和歌奈に懇願されるのだ、「やめてくれ」と。「どうして?」とゆうは問う。和歌奈はかけがえのない友人だ。ゆうの中で本当の自分が大きくなってきたのも、和歌奈の存在があればこそだろう。「和歌奈ちゃんは復讐したいんでしょ?だからやってあげてるの」とゆうは話すが、和歌奈は「そんなのもう関係ない」と泣きながら、息も絶え絶えな鈴夫を抱きかかえる。その瞬間だ、和歌奈は鈴夫の作りだした空間(幽霊)に飲み込まれて、意識をなくす。その空間は和歌奈を愛する鈴夫が、和歌奈のために用意した世界。どこまでも和歌奈に固執する鈴夫は、ひとつの世界すら作り上げてしまった。現実世界となんら変わりのない、もうひとつの世界で、和歌奈は鈴夫と楽しく生きるのだ。

けれど死が近いせいか、鈴夫自身が、その世界からはじかれて、現実世界に戻ってきてしまう。目の前には仁科ゆうの顔。和歌奈を悲しませたくないという部分で意見が一致した二人は、ある決断をする。その決断だけはここには書きません。気になる人はプレイして確かめてください。私はハッピーエンドじゃないと思うなあ。でもエピローグは好きだな。終わりと始まりの空気がすごいあって。仁科ゆうは、そりゃもうひどい奴だけど、やっぱりなんだかんだ言って誰かのことを思いやってるし、かわいいから許す。

どぎついエログロ描写もね、人を選ぶでしょう。凌辱的なシーンも少なくない。グラフィックはそうキつくもないけれど。でもエロ目線ではプレイしない方がいいでしょう。そういうゲームではない気がする。あと行動につじつまをあわせるためか、論理の飛躍をときどき感じますが、まあそれも些末な事柄ですかね。思春期特有の、バカやってるんだけど、何かに必死になってて、大人の階段上ってる的な、あのきらめきが封じ込められている。多くの人が言っているけれど、田之上小太郎がいいな、やっぱり。一般人てところも馴染みやすさの一因かもしれないけれど、彼の面白さと男らしさ(すげえビビッてても結局みんなのために頑張っちゃう)は、勇気をくれる。何の事件も起こらなくてもいい。小太郎の日常だけを延々と読み物にしてほしいくらいだ。

ぜんぜんこのゲームの魅力を書ききれてないんですが、まあこんなところで。プレイすれば分かるさ。あとグラフィックをコンプリートすると、本編では未登場の放送部先輩方(鉄パイプ先輩、大野先輩、そして偉大なる新田先輩)のお顔を拝むことができます。余裕のある方は是非。

数々の名セリフのある作品ですが、印象的だったのは「この事件を仕切るのは、放送部横綱!田之上小太郎!」ですかね。客観的には全然仕切ってないんですが(笑)。でも私の中では今作を仕切ってる。かっこいい。