新曲も着々とできつつあるようで、リリースが楽しみです。
どうせみなさん観てらっしゃったんでしょう? ニコニコ生放送を!
だから今夜も箇条書き。過剰。
あとセットリスト。
・セットリストの特別感はこの日が上だったけれど(「生活」とか「パープルムカデ」とか)、その構成が響いたのか、お客の盛り上がりは前日の方がよかった。フロアの飲み込まれ方が全然違う。あえてなのかもしれないけれど「Drawn the light」でちょっとトーンダウンしちゃったような。やはりあそこは「天才」で攻めてほしかった。「手首」でもいいかもと思ったけれど、やっぱ違うか。
・本編最後に「Rookie Yankee」を持ってきたので、ちょっと意表を突かれた。攻めてるモードでライブを、ツアーを、締めたかったのかもしれない。だから「Reborn」もないし「翌日」もないし。今までにもあったパターン。いいね。
・「Father's Day」と「正常」は同じセットリストに入れない方が良いと思い至る。魅力を相殺してしまう気がする。
・「Find the answer」、「Father's Day」でポロポロと歌詞をつかみ損なう五十嵐氏。
・「タクシードライバー・ブラインドネス」の直後「鼻かみたい!」と大声で願う五十嵐氏。フロアから「かんで!」、「いいよ!」と許可をもらう。ほほえましいやり取り。
・「I'll be there」。顎をわずかにあげて首を傾けて歌う五十嵐氏にスポットが当たると、なんだか神々しい。昨日に引き続き、今日はここで「死にそう感」を見る。
・「遊体離脱」がちょっと精彩を欠いていたような。ギャーンといきそうでいかない曲なので、ライブではトーンというかテンションの落としどころが難しいのかもしれない。
・ギターのキンキン感は軽減されていたけれど、代わりにベースがシュゥーンとした変な残響音を出していて、途中気になって仕方なかった。
・明らかに終盤は疲れてる感が出てて、それでもその中で渾身のライブを見せてくれて、すごく嬉しかった。「リアル」で僕は終わると思ってて、歌詞の「お前にこの一生捧げよう/必要なくなって 見捨てられるまで」の「お前」が「音楽」に思えて、急に感情のスイッチが入ってしまった。たとえこの瞬間だけだとしても、そこにはリアルがあったし、それに僕は突然に胸を打たれて、自分でも分けのわからぬままに、涙腺が緩む。なんで「リアル」でだよ?と自分の心ながらまるでコントロール不能。でも「リアル」で終わると思ったらまた出てきてくれてうれしい悲鳴。もう何でもいいよ!って思ってとにかく嬉しくて(きっと嬉しいんだと思う)、ちょっと泣く。
・「『darc』っていうの出したんだけど、うーん、これ、どうなん…だろ…」と頭をかきまわしながら悩む五十嵐氏。この物言いが五十嵐隆だなあと思う。「年刊俺、みたいな、俺レポートみたいな形でお届けしてるけど(場内笑う)、今回はツアーもまわれて、お得だったと思うし…」、「もうちょっと、聴いてやってください」、「来年も出す、かもしれないけど(場内おおいに沸く!期待してます!)、それまで、味がしなくなるまで□◎×▽■◆」。『darc』について「どうなんだろ」ってのは自信がないということではなくて、説明しづらかったんだろうね、違うかな、そして出てきた言葉が年刊「俺」っていう(これから散々使われるぞこのワードは!)。こんな公衆の面前でニコ生だって通じてるのに「来年出すかも」って言っちゃうのがすごいなあ(なんか見えてるものがあるのかな)。わざと追い込んでるんじゃないかって心配してしまいますよ。それは新しい曲は聴きたいけれど、生き急いで息切れして欲しくはない(一時期メジャーにいたときがそのイメージ)。
・Zepp Tokyoが遠い…。乗り換えを使って時間短縮で帰るはずがボンヤリしてたら(寝てたわけではない)、乗り過ごしてストレートに帰る羽目になって、寄り道しないでまっすぐ帰ったのに日付変わりそう。ってことはまあどうでもいいんですよ。ツアーお疲れ様でした。ありがとうございました。またお会いできる日まで。『darc』を聴いています。いやそれ以外も。やっぱ『darc』いいアルバムだよ! 断言する。
・もうね、単純に、カッコいい。間違いない。カッコいい。こんなに世界観が強くて(年刊『俺』というくらいに『俺』の世界)、こんなにカッコいいなんて、最高にロックじゃないか。
*** *** ***
ここからは1日たってから書いてます。
見事に『darc』が鳴りやまない。頭の中でずっと回ってる。特に「Murder you know」が強い。何かっていうとひょっこり顔を出して頭の中を占領する。
ライブ観た人、頭の中が『darc』になってないですかね。僕だけかな。ライブが終わってからこっち、あのアルバムが異常な(ホントに異常な)強度で(ライブ参戦前よりも)輝きだしています。それこそずっと繰り返して聴いている。
ライブの触感に非常に近しいアルバムなのではないかと思う。ライブと音源の距離が近いというか。生々しいという感想も書いたけれど、その部分がやっぱりライブと重なる。自分の中で。聴いていると、ライブの映像がものすごい勢いでフラッシュバックしてくる。面白いくらいに。隙があるボーカルの感じとか、ドカドカしたリズムに、金属的なギター、ダイナミックな音像。悪い意味じゃなくて、いい意味で、『darc』というアルバムが、あのライブでは再現されていて、それが立体的に包み込んできたのだと思う。そしてすんなりと心の中に居座っている。そして聴くたびに、あの空間が、ステージが、脳裏に立ち上がってくる。そんな感覚。ほかの作品に伴うライブでこんな感覚になったことはない。すごく自分でも不思議。
もしかして―まだもしかしてという感覚なのだけれど―、『darc』ってすごいアルバムなんじゃないか、そんな気がしている。うすうすと。
書けることが! そんなに! ない! 箇条書きみたいに行きます。みたいに。ね。
当たり前だけれど、ライブハウスという環境に合わせたセットリストになっていて、当たり前だけれど、それはズバリ効を奏していた。
≫ セットリストはこちら
なんでこうガッツリと『darc』とそれ以外を分けちゃうんだろうって思ったりもするけれど、組み込んだら何となく「違う」と思ったのかもしれませんね。
でも『darc』は全曲演奏しても40分くらいにしかならないわけで、当然それでライブは終われないし、あとどんな曲をやるのかってところが気になるところであったわけです。
全体的にギターの音がキンキンしすぎに感じられたのですが、そんなことないでしょうか。特に『darc』収録曲が目立ってそう。ちょっと違和感。でもライブで聴いてて思ったけれど、『darc』の曲って、『Hurt』のそれより全然ポップな気がする。音源は音作りのせいでちょっとポップから遠く感じられるかもしれないけれど、ライブで聴くと歌が立ってる。言葉が生きているというか。すごく聴きやすく感じました。聴きやすいとか言っといてあれだけど、「Father's Day」聴いてて、久しぶりにsyrupのライブで「生気のなさ」を感じた。エレカシをカバーした「遁生(白昼夢ver.)」を聴いたときに感じた「おい、なんか死にそうじゃないか」って感覚。あと終盤のリズム隊がやっぱり熱い。この在り方が「正常」と被るんだけど、個人的には今はその「死にそう感」も含めて「Father's Day」の方が好き。
「Murder you know」で歌詞をトばす五十嵐氏。他公演でも前科ありの模様。
『darc』ゾーンのあと珍しく中畑さんがしゃべる。全公演かは分からないけれど、確実に一部講演では喋っている様子(こういうの見ても今ホントにバンドのあり方が健康的なんだなって思う。嬉しいし、微笑ましい)。この日の中畑さんは一通りの礼を述べた後で―「生まれて初めて見る、って人います?」と問いかけ、チラホラと上がった手を見て「あ、そんなには、いないですか。どうですか、とまどってないですか? とまどいますよねえ? この感じ」と、フロアに手を差し伸べる。その時点ではほとんどの曲で棒立ちだった観客を差しているのでしょう。「そのほかの方々は、もう、ずっとこの感じで、きたわけですから。ねえ」と笑う。そのあと間を開けて「この旅の終わりに―」って言い出すから、ちょっとドキリとしてしまったけれど、それはツアーの終わりの意味で(ホントにドキッとしたよ! End rollツアーを思い出してしまう)、クリスマス間際のお台場近くという場所で、そこに最も似合わないこのsyrupというバンドが、それでも一生懸命演奏するんで、みなさんも一生懸命楽しんで帰ってくださいと、結ぶ(五十嵐さんは両のこぶしを頭の横に挙げて揺さぶりながら、「頑張る」ポーズ)。「よしっ、言えた!」とまるで子供のような満面の笑顔でガッツポーズする中畑氏。座って「それじゃ次の曲やりまーす」といって、スティックを構えてから「あー」と妙な声を出すものだから、会場笑う。
今回のツアーではどこでもやっているようだけれど、「タクシードライバー・ブラインドネス」が演奏されるとは思わんかったな! 事前情報はいっさい触れてなかったので、嬉しい驚きがあった。そんでもってスゲーよいのですよ。演奏も唄も。まあライブ映えするっていう曲じゃあないけれど、でもやっぱいい曲。ここで初めて聞いたって人はきっとCD買いに走るんじゃないかな。あーそうだ!嬉しい驚きとか言ってたら思い出したけれど、一部公演で「赤いカラス」やってるじゃんか! うらやましい! 「透明な日」もあるし! そのうち「光」とかやりだすんじゃないかって淡い期待もっちゃいますよ。なんか「Heaven」とかやってるところもあるけれど、なんで「Heaven」をチョイスしたんでしょう。そんなに目立った曲ではないと思うんですが…いやだから選んだのか。「うお座」も聴きたかった…。
僕は割と後ろのブロックで静観してたんですが、前方ブロックにいつ火が着くかと気にしていました。昔渋谷のAXで演ってた頃とか、僕が前で見てたこともあるかもしれないけれど、床が揺れるくらいにめっちゃ盛り上がってましたよね?(誰に問いかけているんだ)。だから「syrup=お客さん棒立ち」なんて図式、誰が作ったんだこの野郎なんて思って、前回のホールツアーの感想にも、次はぜひライブハウスでって書いたんだけど、ねえ、ライブハウス(っても大きい方だけど)でやった結果どうですか。すごく盛り上がったでしょう。ホールの時にはなかったでしょう、この一体感。そのフィードバックが確実に五十嵐さんにあったんだと思うんですが、「落堕」の冒頭のノリノリ感(水鉄砲乱射アンド回転パフォーマンス含む)、踊るみたいなギターの弾き方とか、床にぶっ倒れてハウリング&痙攣ギターからの「真空」とか、終盤になるにつれてパフォーマンスもどんどんアグレッシブに変化していって、その熱に飲み込まれるフロアの領域も確実に増えていって、振り上げられる拳の数も増えていって、ステージからのライトに照らされる、その何かを求めるように伸びる数多の拳たちは、後ろから見ていて壮観だった―ホールの「観る」感覚から、ライブハウスの「体感する」感覚へ、観心地は見事に変化していた。
順番前後しちゃうけれど、「神のカルマ」のときかな(今セットリスト見ると、10~16曲目の畳みかけ、すごいね)、ステージ後方の幕がドロップ(真っ黒なやつ)されて、この演出は新鮮だった。フロアの盛り上がりに確実に一役買った。あと今までコーラスってほとんど中畑さんがやってた(一部キタダさん)けれど、今回は別に流してる部分もあったように聴こえたんですが、違うかな。
ああ、あと一番残念なのは、「coup d'État」に入る前の、ドローンとした演奏に乗せて五十嵐さんが語るやつね、よく意味があるような、ないようなことを言ったりするので、その類かと思ってたんですが、どうも違うようで、所信表明というか現状報告というか、そんなニュアンスが込められているように感じられ、耳を研ぎ澄ましたのですが、しかし! まったく! 何を言われているか分かりませんでした…(帰り際に誰かが口にした同じ意見が耳をかすめましたよ…)。「○○させてください。よろしくお願いします」とか言ってた気がしますが、ライブを構成する上でそんなに重要な要素ではないんでしょうか。大事だったらきっと普通にマイクで言うと思うんだよね…。でもファンとしては聴き取りたいわけで。どっかの誰かが文字起こししてくれるのを待ちましょう(それが合っているという保証もないけれど)。
「Rookie Yankee」を最後の最後に持ってくるとは思わなかった。というかライブでやるとは思わなかった。ここに持ってくるってことはそれなりに重要なポジションだと思うんだけれど、何となく視点が「内」から「外」に向かっている気がして、syrupっぽくないなと思っていたので、これで幕切れにしたのは意外だった。だからって「旅立ちの歌」も嫌だけど(笑)。
僕の中ではなんとなくだった『darc』と『coup d'État』の関連性が示されたような気もするし(やっぱり重なるんです、その二作が。上手く言葉でいえないけれど。実際『coup d'État』の曲多かったでしょう。でもそれは勢いのある楽曲をチョイスしたせいかもしれないけれど)、今もってあれだけの熱量を生み出せるバンドが今を生きてないわけないし、ポテンシャルどころかその先の可能性まで示された、非常に素晴らしいライブでした。ちょっと粗い部分もあったかもしれないけれど、それもライブ感を生んでたと思います! 何が「湧き上がる衝動がない」だよ! 何が「言いたいこともない」だよ! 大丈夫だよ! バンドはこんなに生きてるじゃないか! 今回のライブハウスツアーで何か手に入れてくれると、嬉しいなあ。
あとストロボ系のライティングは目が痛い。とか言っておく。
あぁ、2日目も参加するけれど、ニコニコ生放送だし、あまり書くこともないかも~。
↓おーいこれマジかよ!↓
シロップライブに行ってきたんですけど真空のイントロで五十嵐が座ったとき、客の男の人が五十嵐からピックもらって五十嵐のギター弾いててめちゃくちゃうらやましかった
— 塩分 (@iery_) 2016年12月14日

というわけで二日目!
結論からいうと、僕は二日目の方がよかったです。一日目が点付けるなら95点で「ああもうお腹いっぱいだし、二日目どうしようかなあ」なんて思いもちょっとはあったんですが、二日目はまさかの120点でした。
なんでかって考えると、一日目はやっぱり比べてみると、ウォーミングアップ的な感じも確かにあったんですよ。オーバーヒート気味っていうか。空回りしそうな危うさっていうか。それが二日目はなくなっていて(あるいは軽減されていて)、バンドの熱量とフロアの熱量ががっぷり四つに組んだ感じだったんです。そのケミストリーに気おされて、二回くらいですかね、ホントに思わず泣きそうになりました(「Terrible Lie」や「Reptile」で眼がジンジンしてたのは何を隠そうワタクシです。って誰も気づいてねーよな)。
***
事前に宣言していた?とおり、セットリストをガラリと変えてきた二日目。なんと新作『ヘジテイション・マークス』からはついに一曲も演奏されず! 思い切りましたねー。一曲もやらないってのもすごいなあ。代わりに一日目にはまったくやらなかった『FRAGILE』や『THE SLIP』(!)、そして『GHOSTS Ⅰ-Ⅳ』(!)から、緩急を織り交ぜた、すばらしいセットリストでした(まあ僕が一日目を見ているからそう思うだけかもしれないです。この日だけの人は物足りなかったかもしれませんが)。そしてもうツイッターで駆け巡っている情報ですが、トレントの妻であるマリクィーンがゲストとして登場(これは驚いた。事前にこれを予測していた人はいるだろうか)! その後、彼女とトレント、アティカス・ロスのプロジェクトであるHow To Destroy Angels(HtDA)の曲をカヴァー(本人がいるのにカヴァーってのもおかしいけど、NINとしてHtDAの曲を演ったわけだから、やっぱりカヴァーっていうのが適当なのだと思う)。
***
アレさんの前座で演奏されたトラックは一日目と同じで、そこから「Somewhat Damaged」にスムースに移行(やっぱりメンバーはフラッと現れた)。このトラックって初めて聴いたとき相当ヘンテコな印象があったんだけど、もうこの十何年かの間にすっかりストレンジな感じは自分の中でなくなっていて、「懐かしい」トラックに様変わりしていた。でも初来日の頭(二曲目)、この曲だったのかあ。はあ、そこは覚えてなかった。『フラジャイル』の曲ってやっぱりあのぶっとい感じが印象的で、あの独特の硬さと重さはすごい好き。『THE DOWNWARD SPIRAL』(TDS)のささくれ立った、暴力的、背徳的な重さとはまた違っていて、すごく重いパンチ、みたいな。一音一音の主張が強くて、音が発せられるたびに、頭が揺れるみたいな。この重さを一発目に持ってくる辺り、すでに一日目とはモードが違うことの表れだったのかもしれない。
続いて「1,000,000」、「Letting You」と、『THE SLIP』から演奏するんだけど、シンプルなくせにやたらカッコいい。『THE SLIP』ってわりとガレージライクな、荒々しい肉体性、みたいな雰囲気があるけれど、それがそのままステージ上に現れていて、しかもそれは当たり前だけどNINのサウンドになっていて、流れの中に違和感なく埋め込まれている。フロアの反応も一日目とは違って格段によくて、次の「Terrible Lie」ではもうダイバーが出ていた記憶。明らかに熱量が異なっている。
その熱量の違いが伝わったのか、「March of the Pigs」を挟んだ「Piggy」では、トレントはステージ上からフロアにマイクを向けた。巻き起こる「nothing can stop me now」の大合唱。いやこの一体感。たまらん。やっぱり単純にトレントのルックスだけ見ても、『クロージャー』に収録されているライヴ映像とか、Woodstock '94 の頃の内向性っていうのはなくなっていて、彼は青白いモヤシっ子からムキムキマッチョマンに変貌を遂げ、それと合わせてパフォーマンス自体も健康的、健全なものになったように思うんですけれど(どっちがどうとかは言えない)、このフロアとの幸せな一体感っていうんですかね、これは今のNINでなければ出せない感覚でしょう。
『TDS』から『FRAGILE』の間にあったトレントの変化っていうのは、当時のファンにはけっこう衝撃的でした。BUZZの2000年3月号に載っていた、当時のキーボーディスト、チャーリー・クラウザーの言葉が忘れられない。TDSに伴うツアーの後、トレントに起きた変化を彼はこう伝えていた―
『トレントはなんと毎朝、
体鍛えて走ってジムに行くようになったんだ。
俺、あんなことが起こるとは夢にも思ってなかったね(笑)。
他のみんなも、
一緒に旅行してマウンテンバイクに乗ったりしてさ』(P.82)
―その変化が、今につながっていることは、言うまでもないでしょう。
(実際は『FRAGILE』の時点では、まだ精神的暗闇を抜け出せていなかったようですが)。
***
僕みたいに、だんだん離れていっているファンの人もいると思います(いや、でもファンですよ)。それとは逆に、新しくファンになる人も増えているんじゃないかって、今回ライヴを観に行って、そう感じました。ちょっと興味があって「観に行ってみっか」的なノリだった人は、きっとファンになっちゃったんじゃないかなあ、そう思う。この二日目の帰り道、僕の耳にはすごく(マジですごく、だ)、好意的な意見しか聞こえてこなかった。
中盤の「The Frail」~「The Wretched」っていう、この日の静的パートは、バランスがすごくよい。ピアノ主体の小品「The Frail」が何に結びつくのかというドキドキ感、緊張感、それを静かに力強く開放する「The Wretched」のイントロ。続く「Vessel」が始まった時の、このビーム光線みたいなサウンドのカッコよさ。しびれる。かなりヘンテコなサウンドだと思うんだけど、この求心力! アレさんはさりげなくバチ?スティック?で何か叩いて金属的な冷たい音を演出している。終盤~アウトロで、アレさんが作り出すノイズとトレントの作りだすBleepyな電子音の絡みが、たっぷり続いたんだけど、あんなノイジーな絡みでもグルーヴを出してくるってのが、またカッコいい。あのパート、もっと聴きたかった。
この日も本編終盤は怒涛のように駆け抜けたんだけど、中に一曲、『GHOSTS Ⅰ-Ⅳ』からの曲「31 Ghosts IV」が入っていたのが特記事項。でも僕はまったく曲を覚えてなくて、こりゃあ新しいインストか何かと思ってしまったんだけど、あとでゴースト収録曲と聴いて、「あんなバキバキしたカッコいい曲あったけなあ」とアルバムをひっくり返した次第です。そしたらちゃんとありました。今改めて音源を聴くと見事にNIN印の素敵な曲で、なんでこれを覚えてないんだ自分と、はずかしくなってしまった。
僕は最後の「Hurt」までが本編かと思ってたんだけど、公式には「Head Like a Hole」までで、それ以降はアンコール扱いだったみたいです。「Head Like a Hole」のあとにトレントはけっこう長いことしゃべったけど、あんま聞き取れなかったな。まあ言われているように、「昨日も来た人はいる?」or「今日初めて来た人?」って聞いてたとこくらいはなんとなく分かりました。フロアの前の方を指して「この辺は昨日も見た顔があるな」ってちょっと面白そうに言ってたのが印象的。もっとこのフレンドリートーク聞きたかったけど、時間の都合もあるんでしょうね、そうそうにライヴは進行。ゲストが招き入れられました。それがトレントの妻、マリクィーン。思わず「おぉ!」と言ってしまった。
「Ice Age」と「BBB」を演奏してくれたんだけど、どちらも決して代表曲という感じではないんですよね(「BBB」なんて初作のEPにしか入ってないと思う)。僕の中では。そこが面白くもあったんだけど、ちょっと残念でもあり。やっぱり「How long?」や「The Space In Between」、「Keep it together」が聴きたかったなあ。曲はもちろんトレントが関わっているので、彼らしいものでしかないんだけど、マリクィーンがメインボーカルを取るだけで、 曲の印象はだいぶNINとは異なります。より静的な方向に傾くというのと、Ambientiveな聴き心地になります。夜っぽいとでもいえばいいのかな(「Ice Age」のライティングは素敵でした。深く青いライトが縦横にゆっくり動いて、深海のようなイメージだった)。曲調はNINみたいにメリハリをつけたパンチのある構造ではないので、そのことも関係していると思います。
NINのライヴでHtDAの曲が聴けるとは思わなかったし、それだけにフロアの反応が気になったんですが、僕が感じた限りは好意的な受け入れ方でした。歓声もあがったし、拍手もあったし、みなさんしっかり耳を傾けている印象だった。トレントがわき役に徹する、もしくはステージにいないという、そんなNINのライヴ自体がレアすぎて、そのことにも興奮してしまった。しかもこのスペシャルな演出はこの二日目にしか行われなかった様子! 僕がいけなかった三日目にはもっとすげえことやるんじゃないかって思ってたんだけど、特別なことはやらなかったみたいです(最終曲が「Head Like a Hole」だったってのは良いと思う。やっぱり盛り上がって終わりたいデスもんね)。
で、「BBB」が終わったら、妻の肩を抱いてラヴなオーラを出しながら、ステージからはけていったトレント、戻ってきて「サンキュー」と一言述べた後、「Hurt」を唄うっていうね(笑)。シチュエーション的にぜんぜん合ってないんですけど!!っていう。そういう隙っていうか、突っ込みどころがあるのも、またトレントの魅力なんじゃないかって思う。昔スタジオでの写真だったかな、うしろのキーボードかなんかにかけられたタオルの柄がダサすぎるってツッコミを食らっていたことを思い出しました(緑と黒のボーダーだった気がしますが、定かではありません)。
今回のライヴでは三日間を通じて「Closer」をやらなかったことが意外でしたが、これはやっぱり「All Time Low」がそれに取って代わってるってことなんでしょうね。だから「All Time Low」の終盤には「Closer」の断片を取り込んだり、しているんでしょう。僕の中では「Only」が第二の「Closer」だと思ってたんですが、違ったんかなあ。でも「Closer」は「Closer」だから、やっぱりやって欲しかったなあ。
というわけで、個人的には今まで見たNINのライヴでは、この2014年2月26日のスタジオ新木場コーストがベストでした(もちろんみなさま、それぞれ意見があるかとは思いますが)! ライヴアクトとしての、NINのすごさはいまだ健在でした。曲の良さと、音の良さと、演出(今回の場合ライティング)の良さ、これらが高いレベルで結びついて生まれるこのエネルギーったら。揺さぶられずにいる人の方が少ないでしょう。すごい! トレントもオッチャンだけど、まだまだ走ってほしい。また絶対観に行きますよ。ありがとうございました!!
公式ツイッタ―に上がったこの日の写真を以下に―

うひょー!
おしまい。
この日のセットリストはこちら。
まるで図ったように、七年ぶり。NINの単独来日公演。
彼らが初めて日本の地を踏んだのは、2000年。
その次が2007年。
そして今回、2014年。
幸運にも僕はすべて見てこれたんだけど(フェスは一回も見てないですけどね)、初めて見てから14年…。感慨深いです。
整理番号はわりと前の方だったんだけど(というかコーストはあまり整理番号関係ないですよね、行こうと思えば、かなり前まで突っ込んでいける)、体力的なことも考えて、ちょっと後ろにさがってみてました。他の理由としては、NINと自分の間にちょっと距離が空いていたから、ということもあるでしょう。新しいアルバムだって、数えるほどしか聴いていなかったし、昔は彼トレントが(プロデュースなり曲提供なりで)関わったサントラはほとんどすべてチェック、購入していたのに、近年の『鉄男 THE BULLET MAN』, 『ソーシャル・ネットワーク』や『ドラゴン・タトゥーの女』は、まったくといって言いほど、チェックしていなかったんです。今回のライヴメンバーもうろ覚え、たしかロビン・フィンクいたよなあ、あれ、アレッサンドロ・コルティニは?どうだっけ?みたいな始末。そんなこんなで、前回はフロア中ほどでシンガロングだった僕は、今回一歩退いて、おとなしく見るのが相応しいような、そんな気分だったんです。
一応今回の日本ツアーのメンバーは―
Trent Reznor, Robin Finck, Alessandro Cortini, Ilan Rubin
―この4名(合ってるはず)。フジ・ロック2013の時は、ベーシストとしてPino Palladinoがいたようですが、今回は外れている様子。
そして単独でも活動しているキーボーディスト、アレッサンドロ・コルティニ(以下アレさん)は今回の来日で前座も務めています。
***
きっちり19時くらいに客電が消えて、バックの青いライトが強くなり始めた。
現れたアレさんはステージ中央でしゃがんで、機材をいじるわけですが、これがAmbient/Drone調のトラックなもんで、なかなか、ねえ、アレですよねえ。NIN好きな人はこういう曲も受け入れられるだろうけれど、でもNINを待ってる状態で、この起伏に乏しい、リズムのない、電子音の波はいささか厳しかったかもしれません。多少アグレッシヴな鳴りがあったので(でもアレで手拍子するのは違うと思いますなあ)、音楽的に引きつける部分はありましたが、完全にAmbient/Droneだったら、よくも悪くも異世界に突入していたでしょう。このアレさんの前座は2トラックで終了。ノイジーな波を放射したまま、彼はその場を去っていきました。
このアレさんのプレイから本編のNINにつながることを予想していた人もいますが、まさにその通り、ここから間髪入れずに、フラッとNINメンバーがステージに現れて、トレントはフロア中央でキーボードをプレイ! さりげなさすぎる登場だよ! この登場の部分は前回の方が断然カッコよかったと思います! トレントは前回ひげのモッサリ姿だったんだけど、今回はちゃんと剃ってる(笑)。衣装もなんか帷子みたいな(?なんていうのアレ?)、股の部分にペロンと前掛けみたいのがついてるスタイル(スマパンのビリーみたいな。あそこまでガッチリじゃないけど)で、ちょっぴり気が使われている感じがしました。
で、1曲目がまさかの(これを予想できた人がいるだろうか)「me I'm not」! しかもこの時点で楽器を演奏しているメンバーが一人もいない(笑)。4人ステージにいるのに、みんなシンセかなんかよく分からないけれど、機材を操作しているという、なんとも面白い光景。でも前回のコーストを振り返ってみたら、「me I'm not」も演奏はしているんだな。トレントはこの曲好きなんだろか。
序盤からフルスロットルというよりは、こんな曲から始めるあたり、徐々に盛り上がりを作っていくパターン?とか思っていたら! 次が「Survivalism」だった! 決して唄いやすいという曲ではないんだけれど、このアグレッシヴなテンション、畳み掛けるようなリズムに会場は一気にヒートアップ。トレントのヘッドバンギング気味の歌唱と、強烈なライトアップ(ホント強烈)も手伝って、いよいよライヴ始まった感が半端なく高まった瞬間。
ホント序盤からすげー飛ばしまくりでニヤニヤしちゃったんだけど(トレントを生で見ているせいもモチロンあります)、次が「Terrible Lie」! このナタでぶった切るみたいなカタルシス満点の「hey God」のフレーズ(会場は大合唱です)。トレントのどこかセクシャルな歌唱が醸す肉体性。実に絶妙なアクセントになっている電子音のフレーズ。なんというパーフェクト感! すげーカッコいいのと気持ち良いのとで、3曲目でいきなりコレかよ!あとどうすんだよ!ってちょっと心配しちゃったけど、余計なお世話でした。
そうそう、このあとの(これがまた畳み掛けるような「えええ、飛ばすなあ!」って笑っちゃったんだけど)「March Of The Pigs」, 「Piggy」を見てて思ったんだけど、ドラムのIlan Rubinが、今回のライヴの個人的肝。Josh Freeseの引き締まったタイトなドラムも好きだったけど、このIlan Rubinのドラムが実にパワフルで、ライヴ映えする。プレイ自体、モーションが大きくて、見てるこっちも気持ちが高ぶってくるような、そんなスタイル。一打一打が耳をバシバシと打つんですよ。「Piggy」の後半のドラムとか、しびれましたね。あ、ちなみに今回はトレントは「Piggy」でステージ降りてきませんでした。またお客に歌わせるかと密かに期待したんだけど…。
***
この辺りからが、ちょっとクールダウンの部になるんですかね。トライバルに進化した「Sanctified」や、新作からの「Disappointed」(スピード感あってカッコよかった), 「Came Back Haunted」, 「Find My Way」を立て続けに披露。
最近のライヴでNINがスクリーン使っているのか知らないんですけど、今回の来日では(それを言えば前回も)使用せず。その分ライティングに力が入っていたような印象です(もちろんアメリカのシャッターみたいなのとはまた違いますけど)。前回のコーストではそんなにライティングが印象に残っていないので、これはやはり今回目立っていた演出なんだと思います。ライトのパターンや色、動き、光の出し方、トラックごとにさまざまに使い分けられていました。「Came Back Haunted」のときは、ステージ後ろの壁に埋め込まれたライト(複数)が、水平方向に回転しながら会場をグルグルと照らして回るような演出だったんですが、どう見てても一定のタイミングでライトの光が目の前を通過してくもんだから、ステージを正視できず(笑)。というのが強烈に記憶に残っています。あとは、その「Came Back Haunted」、やはりPOPだなあと思いました。新作の中ではダントツだと思いますが、ライヴだとさらによく分かります。サビが一緒に歌えますもの。新作の中では会場がもっとも盛り上がったのはこの「Came Back Haunted」でした。
やっぱりNIN、というかトレントは静と動の使い分けが巧みだなあと感じたのが、次の「Reptile」。冒頭の機械の駆動音のような効果音から、一気に振り下ろされるディストーションギター、あわせて放射される光線。このハンマーでガツンと殴られたような(いや殴られたことないけど)、すさまじい衝撃たるや。また曲中にある、奇妙な、バイオレンスとは離れた、黄昏た瞬間が、吸引力を発揮する。暴力の果ての虚無のような、心地よい空洞。その虚脱感のようなものは、セクシャルでもあり、僕が昔のNINに感じているエロさは、そのあたりに起因するのだと思う。そんな時化(しけ)と凪(なぎ)をひとつの曲の中で絶妙にコントロールすることで生み出されるカタルシスというやつが、NINのひとつの魅力であることを、この「Reptile」で改めて実感しました。
「Reptile」に続いた「Beside You In Time」はちょっと唐突感があったんだけど、意外にフロアは好意的に受け入れていて、逆に僕が疎外感を感じてしまった(笑)。でもこの曲はやはりあのすばらしい視覚エフェクトと共に見てみたいなあ! というか見たかったなあ! あのトレントがマイクスタンド振りかざすとスクリーンに映った映像が粉々に砕けていくやつ…。あれのイメージが強すぎます。そしてこのあとが通称「コピオバ」こと「Copy Of A」! やっぱりNINに求められているのは、こういったダンサブルなリズムに、キャッチ―なメロディを合わせたウタモノなのかなあって思います。フロアも確実にノリのよい曲を求めてますよね(当たり前といえば当たり前ですが)。そういった欲求を知ってか知らずか、POP度高めのセットリストで来てくれましたけれど、個人的にはもっと静のパートをガッツリぶちこんできても良かったと思います。というか僕が見たかっただけですが。「La Mer」とか「Eraser」とか、「In This Twlight」、「Right Where It Belongs」などなど。でもああいうのはやっぱりスクリーン使って演りたいのかなあ。
静のパート云々というのはですね、終盤ちょっと駆け足過ぎる印象があったんです。新作からエレクトロなファンク「All Time Low」をやって(ラストにちょろっと「Closer」を絡めてきてドキリとしました)、ここから最後までがもう連打連打ですよ。「Gave Up」, 「The Hand That Feeds」, 「Only」, 「Wish」, 「Head Like A Hole」, 「Hurt」っていう。そりゃあもう盛り上がりはすごくて、「Only」で一回落ち着く感じではあったけれど、「The Hand That Feeds」や「Head Like A Hole」はこの日のマックスだったんじゃないですかね。お決まりのハンドクラップが会場中で行われたことはもちろん、タオルやペットボトルが宙を飛んで行ったり、フロアから突き上げられた拳の数も気持ち悪いくらいで、ちょっと後ろからみていて圧巻でした。でもですね、やっぱりちょっと性急すぎる感じがあって、ここまでキチキチに詰め込まなくても、間に何か毛色の違うトラック挟んでもよいんじゃないかなってチラッと思ったのが事実。「Gave Up」と「Wish」はどっちかでよかったと思うし、もっというなら、「The Hand That Feeds」~「Head Like A Hole」~「Hurt」っていう、この辺の定型化している流れを崩してほしかった。まあ別の日には変わるのかもしれないけれど。
あと「Hurt」でのフロア側のリアクション、あの曲中にみんなでライターを掲げるというやつは、今回は実現されなかった模様。試みた人はいるみたいですが、会場側がダメ出しをしていたようですね。前回のコーストでは見事実現していたんですが。でもやっぱり危険ですからね。仕方ないです。
ということで、あっさりタイトに終了。猛ダッシュで目の前を駆け抜けていったような。でも僕は満腹です。正直ちょっと受け止めきれていないくらいです。アハハ。瞬間的にして濃厚という。
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フジロックを見た人は、なんとなく物足りなさそうな意見が目立ちますが、僕は今回のライヴ、すごい良かったと思います。曲数とか曲目とか言い出したらキリがないけれど、パフォーマンス自体は素晴らしかったです。音も良かったし、声もしっかり出てたし。メンバーそれぞれが曲によって楽器をもちかえて演奏するマルチプレイヤーっぷりが目立ちましたね。テクニック的な部分はよく分からないけれど、あの臨機応変ぶりで、ここまでのパフォーマンスを見せるバンドもなかなかいないような気がします。
あとはトレントの動物的な動きも今回は印象に残りました。頭の中にある曲のイメージ、その動き(あるいは流れというか)に合わせて体を動かしているんでしょうけれど、始終動きっぱなし。前にNINのライヴ動画を見た知人が「あんなに動く人だと思わなかったよ」って言ってましたが、今回もまさに「動く人」でした。もう決して若くないのに、あれだけ動きつつ、渾身のパフォーマンスを見せるトレントの体力は相当なもんでしょう。エンターテイナーって言っちゃうとちょっと違うかもだけど、でも曲にしろパフォーマンスにしろ、刺激的なことをやりつつも、根っこに強い大衆性というか普遍性があるんだと思います。だからここまで大きなバンドになって、成功しているんじゃないかと思います。
ああ、なんかもっと書けることあった気がするんだけど。昔はもっと偏執的なレポートを書いてた気がするんですが、すっかりタッチが変わってしまいました。単純に興味の問題かもしれません。きっとそうでしょう。あ、グッズは買いませんでした。だって黒と白?のいかにもNINってやつしかないんだもんなあ。「Fragile」のときのTシャツとかないのかなあ。着倒してヨレヨレになったまま段ボールの中で眠ってますん。夏はこっそり寝るとき着てます。
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さて、以上はまだ一日目。今回は二日目も行くんです。そちらはまた後日。
オフィシャルのツイッタ―に上がったこの日の写真を以下に。なんと日本語で「素晴らしいショウだった!ありがとう!」の言葉もあります。こちらこそありがとう!

あ、ライターの有島博志さんのツイッタ―にあがったトレントの写真がオッサン過ぎて逆に微笑ましいデス(笑)。なんかかわいい。
おしまい。
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