というわけで二日目!
結論からいうと、僕は二日目の方がよかったです。一日目が点付けるなら95点で「ああもうお腹いっぱいだし、二日目どうしようかなあ」なんて思いもちょっとはあったんですが、二日目はまさかの120点でした。
なんでかって考えると、一日目はやっぱり比べてみると、ウォーミングアップ的な感じも確かにあったんですよ。オーバーヒート気味っていうか。空回りしそうな危うさっていうか。それが二日目はなくなっていて(あるいは軽減されていて)、バンドの熱量とフロアの熱量ががっぷり四つに組んだ感じだったんです。そのケミストリーに気おされて、二回くらいですかね、ホントに思わず泣きそうになりました(「Terrible Lie」や「Reptile」で眼がジンジンしてたのは何を隠そうワタクシです。って誰も気づいてねーよな)。
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事前に宣言していた?とおり、セットリストをガラリと変えてきた二日目。なんと新作『ヘジテイション・マークス』からはついに一曲も演奏されず! 思い切りましたねー。一曲もやらないってのもすごいなあ。代わりに一日目にはまったくやらなかった『FRAGILE』や『THE SLIP』(!)、そして『GHOSTS Ⅰ-Ⅳ』(!)から、緩急を織り交ぜた、すばらしいセットリストでした(まあ僕が一日目を見ているからそう思うだけかもしれないです。この日だけの人は物足りなかったかもしれませんが)。そしてもうツイッターで駆け巡っている情報ですが、トレントの妻であるマリクィーンがゲストとして登場(これは驚いた。事前にこれを予測していた人はいるだろうか)! その後、彼女とトレント、アティカス・ロスのプロジェクトであるHow To Destroy Angels(HtDA)の曲をカヴァー(本人がいるのにカヴァーってのもおかしいけど、NINとしてHtDAの曲を演ったわけだから、やっぱりカヴァーっていうのが適当なのだと思う)。
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アレさんの前座で演奏されたトラックは一日目と同じで、そこから「Somewhat Damaged」にスムースに移行(やっぱりメンバーはフラッと現れた)。このトラックって初めて聴いたとき相当ヘンテコな印象があったんだけど、もうこの十何年かの間にすっかりストレンジな感じは自分の中でなくなっていて、「懐かしい」トラックに様変わりしていた。でも初来日の頭(二曲目)、この曲だったのかあ。はあ、そこは覚えてなかった。『フラジャイル』の曲ってやっぱりあのぶっとい感じが印象的で、あの独特の硬さと重さはすごい好き。『THE DOWNWARD SPIRAL』(TDS)のささくれ立った、暴力的、背徳的な重さとはまた違っていて、すごく重いパンチ、みたいな。一音一音の主張が強くて、音が発せられるたびに、頭が揺れるみたいな。この重さを一発目に持ってくる辺り、すでに一日目とはモードが違うことの表れだったのかもしれない。
続いて「1,000,000」、「Letting You」と、『THE SLIP』から演奏するんだけど、シンプルなくせにやたらカッコいい。『THE SLIP』ってわりとガレージライクな、荒々しい肉体性、みたいな雰囲気があるけれど、それがそのままステージ上に現れていて、しかもそれは当たり前だけどNINのサウンドになっていて、流れの中に違和感なく埋め込まれている。フロアの反応も一日目とは違って格段によくて、次の「Terrible Lie」ではもうダイバーが出ていた記憶。明らかに熱量が異なっている。
その熱量の違いが伝わったのか、「March of the Pigs」を挟んだ「Piggy」では、トレントはステージ上からフロアにマイクを向けた。巻き起こる「nothing can stop me now」の大合唱。いやこの一体感。たまらん。やっぱり単純にトレントのルックスだけ見ても、『クロージャー』に収録されているライヴ映像とか、Woodstock '94 の頃の内向性っていうのはなくなっていて、彼は青白いモヤシっ子からムキムキマッチョマンに変貌を遂げ、それと合わせてパフォーマンス自体も健康的、健全なものになったように思うんですけれど(どっちがどうとかは言えない)、このフロアとの幸せな一体感っていうんですかね、これは今のNINでなければ出せない感覚でしょう。
『TDS』から『FRAGILE』の間にあったトレントの変化っていうのは、当時のファンにはけっこう衝撃的でした。BUZZの2000年3月号に載っていた、当時のキーボーディスト、チャーリー・クラウザーの言葉が忘れられない。TDSに伴うツアーの後、トレントに起きた変化を彼はこう伝えていた―
『トレントはなんと毎朝、
体鍛えて走ってジムに行くようになったんだ。
俺、あんなことが起こるとは夢にも思ってなかったね(笑)。
他のみんなも、
一緒に旅行してマウンテンバイクに乗ったりしてさ』(P.82)
―その変化が、今につながっていることは、言うまでもないでしょう。
(実際は『FRAGILE』の時点では、まだ精神的暗闇を抜け出せていなかったようですが)。
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僕みたいに、だんだん離れていっているファンの人もいると思います(いや、でもファンですよ)。それとは逆に、新しくファンになる人も増えているんじゃないかって、今回ライヴを観に行って、そう感じました。ちょっと興味があって「観に行ってみっか」的なノリだった人は、きっとファンになっちゃったんじゃないかなあ、そう思う。この二日目の帰り道、僕の耳にはすごく(マジですごく、だ)、好意的な意見しか聞こえてこなかった。
中盤の「The Frail」~「The Wretched」っていう、この日の静的パートは、バランスがすごくよい。ピアノ主体の小品「The Frail」が何に結びつくのかというドキドキ感、緊張感、それを静かに力強く開放する「The Wretched」のイントロ。続く「Vessel」が始まった時の、このビーム光線みたいなサウンドのカッコよさ。しびれる。かなりヘンテコなサウンドだと思うんだけど、この求心力! アレさんはさりげなくバチ?スティック?で何か叩いて金属的な冷たい音を演出している。終盤~アウトロで、アレさんが作り出すノイズとトレントの作りだすBleepyな電子音の絡みが、たっぷり続いたんだけど、あんなノイジーな絡みでもグルーヴを出してくるってのが、またカッコいい。あのパート、もっと聴きたかった。
この日も本編終盤は怒涛のように駆け抜けたんだけど、中に一曲、『GHOSTS Ⅰ-Ⅳ』からの曲「31 Ghosts IV」が入っていたのが特記事項。でも僕はまったく曲を覚えてなくて、こりゃあ新しいインストか何かと思ってしまったんだけど、あとでゴースト収録曲と聴いて、「あんなバキバキしたカッコいい曲あったけなあ」とアルバムをひっくり返した次第です。そしたらちゃんとありました。今改めて音源を聴くと見事にNIN印の素敵な曲で、なんでこれを覚えてないんだ自分と、はずかしくなってしまった。
僕は最後の「Hurt」までが本編かと思ってたんだけど、公式には「Head Like a Hole」までで、それ以降はアンコール扱いだったみたいです。「Head Like a Hole」のあとにトレントはけっこう長いことしゃべったけど、あんま聞き取れなかったな。まあ言われているように、「昨日も来た人はいる?」or「今日初めて来た人?」って聞いてたとこくらいはなんとなく分かりました。フロアの前の方を指して「この辺は昨日も見た顔があるな」ってちょっと面白そうに言ってたのが印象的。もっとこのフレンドリートーク聞きたかったけど、時間の都合もあるんでしょうね、そうそうにライヴは進行。ゲストが招き入れられました。それがトレントの妻、マリクィーン。思わず「おぉ!」と言ってしまった。
「Ice Age」と「BBB」を演奏してくれたんだけど、どちらも決して代表曲という感じではないんですよね(「BBB」なんて初作のEPにしか入ってないと思う)。僕の中では。そこが面白くもあったんだけど、ちょっと残念でもあり。やっぱり「How long?」や「The Space In Between」、「Keep it together」が聴きたかったなあ。曲はもちろんトレントが関わっているので、彼らしいものでしかないんだけど、マリクィーンがメインボーカルを取るだけで、 曲の印象はだいぶNINとは異なります。より静的な方向に傾くというのと、Ambientiveな聴き心地になります。夜っぽいとでもいえばいいのかな(「Ice Age」のライティングは素敵でした。深く青いライトが縦横にゆっくり動いて、深海のようなイメージだった)。曲調はNINみたいにメリハリをつけたパンチのある構造ではないので、そのことも関係していると思います。
NINのライヴでHtDAの曲が聴けるとは思わなかったし、それだけにフロアの反応が気になったんですが、僕が感じた限りは好意的な受け入れ方でした。歓声もあがったし、拍手もあったし、みなさんしっかり耳を傾けている印象だった。トレントがわき役に徹する、もしくはステージにいないという、そんなNINのライヴ自体がレアすぎて、そのことにも興奮してしまった。しかもこのスペシャルな演出はこの二日目にしか行われなかった様子! 僕がいけなかった三日目にはもっとすげえことやるんじゃないかって思ってたんだけど、特別なことはやらなかったみたいです(最終曲が「Head Like a Hole」だったってのは良いと思う。やっぱり盛り上がって終わりたいデスもんね)。
で、「BBB」が終わったら、妻の肩を抱いてラヴなオーラを出しながら、ステージからはけていったトレント、戻ってきて「サンキュー」と一言述べた後、「Hurt」を唄うっていうね(笑)。シチュエーション的にぜんぜん合ってないんですけど!!っていう。そういう隙っていうか、突っ込みどころがあるのも、またトレントの魅力なんじゃないかって思う。昔スタジオでの写真だったかな、うしろのキーボードかなんかにかけられたタオルの柄がダサすぎるってツッコミを食らっていたことを思い出しました(緑と黒のボーダーだった気がしますが、定かではありません)。
今回のライヴでは三日間を通じて「Closer」をやらなかったことが意外でしたが、これはやっぱり「All Time Low」がそれに取って代わってるってことなんでしょうね。だから「All Time Low」の終盤には「Closer」の断片を取り込んだり、しているんでしょう。僕の中では「Only」が第二の「Closer」だと思ってたんですが、違ったんかなあ。でも「Closer」は「Closer」だから、やっぱりやって欲しかったなあ。
というわけで、個人的には今まで見たNINのライヴでは、この2014年2月26日のスタジオ新木場コーストがベストでした(もちろんみなさま、それぞれ意見があるかとは思いますが)! ライヴアクトとしての、NINのすごさはいまだ健在でした。曲の良さと、音の良さと、演出(今回の場合ライティング)の良さ、これらが高いレベルで結びついて生まれるこのエネルギーったら。揺さぶられずにいる人の方が少ないでしょう。すごい! トレントもオッチャンだけど、まだまだ走ってほしい。また絶対観に行きますよ。ありがとうございました!!
公式ツイッタ―に上がったこの日の写真を以下に―

うひょー!
おしまい。
この日のセットリストはこちら。
NIN JAPAN TOUR 2014 - 2.26
NIN JAPAN TOUR 2014 - 2.25
まるで図ったように、七年ぶり。NINの単独来日公演。
彼らが初めて日本の地を踏んだのは、2000年。
その次が2007年。
そして今回、2014年。
幸運にも僕はすべて見てこれたんだけど(フェスは一回も見てないですけどね)、初めて見てから14年…。感慨深いです。
整理番号はわりと前の方だったんだけど(というかコーストはあまり整理番号関係ないですよね、行こうと思えば、かなり前まで突っ込んでいける)、体力的なことも考えて、ちょっと後ろにさがってみてました。他の理由としては、NINと自分の間にちょっと距離が空いていたから、ということもあるでしょう。新しいアルバムだって、数えるほどしか聴いていなかったし、昔は彼トレントが(プロデュースなり曲提供なりで)関わったサントラはほとんどすべてチェック、購入していたのに、近年の『鉄男 THE BULLET MAN』, 『ソーシャル・ネットワーク』や『ドラゴン・タトゥーの女』は、まったくといって言いほど、チェックしていなかったんです。今回のライヴメンバーもうろ覚え、たしかロビン・フィンクいたよなあ、あれ、アレッサンドロ・コルティニは?どうだっけ?みたいな始末。そんなこんなで、前回はフロア中ほどでシンガロングだった僕は、今回一歩退いて、おとなしく見るのが相応しいような、そんな気分だったんです。
一応今回の日本ツアーのメンバーは―
Trent Reznor, Robin Finck, Alessandro Cortini, Ilan Rubin
―この4名(合ってるはず)。フジ・ロック2013の時は、ベーシストとしてPino Palladinoがいたようですが、今回は外れている様子。
そして単独でも活動しているキーボーディスト、アレッサンドロ・コルティニ(以下アレさん)は今回の来日で前座も務めています。
***
きっちり19時くらいに客電が消えて、バックの青いライトが強くなり始めた。
現れたアレさんはステージ中央でしゃがんで、機材をいじるわけですが、これがAmbient/Drone調のトラックなもんで、なかなか、ねえ、アレですよねえ。NIN好きな人はこういう曲も受け入れられるだろうけれど、でもNINを待ってる状態で、この起伏に乏しい、リズムのない、電子音の波はいささか厳しかったかもしれません。多少アグレッシヴな鳴りがあったので(でもアレで手拍子するのは違うと思いますなあ)、音楽的に引きつける部分はありましたが、完全にAmbient/Droneだったら、よくも悪くも異世界に突入していたでしょう。このアレさんの前座は2トラックで終了。ノイジーな波を放射したまま、彼はその場を去っていきました。
このアレさんのプレイから本編のNINにつながることを予想していた人もいますが、まさにその通り、ここから間髪入れずに、フラッとNINメンバーがステージに現れて、トレントはフロア中央でキーボードをプレイ! さりげなさすぎる登場だよ! この登場の部分は前回の方が断然カッコよかったと思います! トレントは前回ひげのモッサリ姿だったんだけど、今回はちゃんと剃ってる(笑)。衣装もなんか帷子みたいな(?なんていうのアレ?)、股の部分にペロンと前掛けみたいのがついてるスタイル(スマパンのビリーみたいな。あそこまでガッチリじゃないけど)で、ちょっぴり気が使われている感じがしました。
で、1曲目がまさかの(これを予想できた人がいるだろうか)「me I'm not」! しかもこの時点で楽器を演奏しているメンバーが一人もいない(笑)。4人ステージにいるのに、みんなシンセかなんかよく分からないけれど、機材を操作しているという、なんとも面白い光景。でも前回のコーストを振り返ってみたら、「me I'm not」も演奏はしているんだな。トレントはこの曲好きなんだろか。
序盤からフルスロットルというよりは、こんな曲から始めるあたり、徐々に盛り上がりを作っていくパターン?とか思っていたら! 次が「Survivalism」だった! 決して唄いやすいという曲ではないんだけれど、このアグレッシヴなテンション、畳み掛けるようなリズムに会場は一気にヒートアップ。トレントのヘッドバンギング気味の歌唱と、強烈なライトアップ(ホント強烈)も手伝って、いよいよライヴ始まった感が半端なく高まった瞬間。
ホント序盤からすげー飛ばしまくりでニヤニヤしちゃったんだけど(トレントを生で見ているせいもモチロンあります)、次が「Terrible Lie」! このナタでぶった切るみたいなカタルシス満点の「hey God」のフレーズ(会場は大合唱です)。トレントのどこかセクシャルな歌唱が醸す肉体性。実に絶妙なアクセントになっている電子音のフレーズ。なんというパーフェクト感! すげーカッコいいのと気持ち良いのとで、3曲目でいきなりコレかよ!あとどうすんだよ!ってちょっと心配しちゃったけど、余計なお世話でした。
そうそう、このあとの(これがまた畳み掛けるような「えええ、飛ばすなあ!」って笑っちゃったんだけど)「March Of The Pigs」, 「Piggy」を見てて思ったんだけど、ドラムのIlan Rubinが、今回のライヴの個人的肝。Josh Freeseの引き締まったタイトなドラムも好きだったけど、このIlan Rubinのドラムが実にパワフルで、ライヴ映えする。プレイ自体、モーションが大きくて、見てるこっちも気持ちが高ぶってくるような、そんなスタイル。一打一打が耳をバシバシと打つんですよ。「Piggy」の後半のドラムとか、しびれましたね。あ、ちなみに今回はトレントは「Piggy」でステージ降りてきませんでした。またお客に歌わせるかと密かに期待したんだけど…。
***
この辺りからが、ちょっとクールダウンの部になるんですかね。トライバルに進化した「Sanctified」や、新作からの「Disappointed」(スピード感あってカッコよかった), 「Came Back Haunted」, 「Find My Way」を立て続けに披露。
最近のライヴでNINがスクリーン使っているのか知らないんですけど、今回の来日では(それを言えば前回も)使用せず。その分ライティングに力が入っていたような印象です(もちろんアメリカのシャッターみたいなのとはまた違いますけど)。前回のコーストではそんなにライティングが印象に残っていないので、これはやはり今回目立っていた演出なんだと思います。ライトのパターンや色、動き、光の出し方、トラックごとにさまざまに使い分けられていました。「Came Back Haunted」のときは、ステージ後ろの壁に埋め込まれたライト(複数)が、水平方向に回転しながら会場をグルグルと照らして回るような演出だったんですが、どう見てても一定のタイミングでライトの光が目の前を通過してくもんだから、ステージを正視できず(笑)。というのが強烈に記憶に残っています。あとは、その「Came Back Haunted」、やはりPOPだなあと思いました。新作の中ではダントツだと思いますが、ライヴだとさらによく分かります。サビが一緒に歌えますもの。新作の中では会場がもっとも盛り上がったのはこの「Came Back Haunted」でした。
やっぱりNIN、というかトレントは静と動の使い分けが巧みだなあと感じたのが、次の「Reptile」。冒頭の機械の駆動音のような効果音から、一気に振り下ろされるディストーションギター、あわせて放射される光線。このハンマーでガツンと殴られたような(いや殴られたことないけど)、すさまじい衝撃たるや。また曲中にある、奇妙な、バイオレンスとは離れた、黄昏た瞬間が、吸引力を発揮する。暴力の果ての虚無のような、心地よい空洞。その虚脱感のようなものは、セクシャルでもあり、僕が昔のNINに感じているエロさは、そのあたりに起因するのだと思う。そんな時化(しけ)と凪(なぎ)をひとつの曲の中で絶妙にコントロールすることで生み出されるカタルシスというやつが、NINのひとつの魅力であることを、この「Reptile」で改めて実感しました。
「Reptile」に続いた「Beside You In Time」はちょっと唐突感があったんだけど、意外にフロアは好意的に受け入れていて、逆に僕が疎外感を感じてしまった(笑)。でもこの曲はやはりあのすばらしい視覚エフェクトと共に見てみたいなあ! というか見たかったなあ! あのトレントがマイクスタンド振りかざすとスクリーンに映った映像が粉々に砕けていくやつ…。あれのイメージが強すぎます。そしてこのあとが通称「コピオバ」こと「Copy Of A」! やっぱりNINに求められているのは、こういったダンサブルなリズムに、キャッチ―なメロディを合わせたウタモノなのかなあって思います。フロアも確実にノリのよい曲を求めてますよね(当たり前といえば当たり前ですが)。そういった欲求を知ってか知らずか、POP度高めのセットリストで来てくれましたけれど、個人的にはもっと静のパートをガッツリぶちこんできても良かったと思います。というか僕が見たかっただけですが。「La Mer」とか「Eraser」とか、「In This Twlight」、「Right Where It Belongs」などなど。でもああいうのはやっぱりスクリーン使って演りたいのかなあ。
静のパート云々というのはですね、終盤ちょっと駆け足過ぎる印象があったんです。新作からエレクトロなファンク「All Time Low」をやって(ラストにちょろっと「Closer」を絡めてきてドキリとしました)、ここから最後までがもう連打連打ですよ。「Gave Up」, 「The Hand That Feeds」, 「Only」, 「Wish」, 「Head Like A Hole」, 「Hurt」っていう。そりゃあもう盛り上がりはすごくて、「Only」で一回落ち着く感じではあったけれど、「The Hand That Feeds」や「Head Like A Hole」はこの日のマックスだったんじゃないですかね。お決まりのハンドクラップが会場中で行われたことはもちろん、タオルやペットボトルが宙を飛んで行ったり、フロアから突き上げられた拳の数も気持ち悪いくらいで、ちょっと後ろからみていて圧巻でした。でもですね、やっぱりちょっと性急すぎる感じがあって、ここまでキチキチに詰め込まなくても、間に何か毛色の違うトラック挟んでもよいんじゃないかなってチラッと思ったのが事実。「Gave Up」と「Wish」はどっちかでよかったと思うし、もっというなら、「The Hand That Feeds」~「Head Like A Hole」~「Hurt」っていう、この辺の定型化している流れを崩してほしかった。まあ別の日には変わるのかもしれないけれど。
あと「Hurt」でのフロア側のリアクション、あの曲中にみんなでライターを掲げるというやつは、今回は実現されなかった模様。試みた人はいるみたいですが、会場側がダメ出しをしていたようですね。前回のコーストでは見事実現していたんですが。でもやっぱり危険ですからね。仕方ないです。
ということで、あっさりタイトに終了。猛ダッシュで目の前を駆け抜けていったような。でも僕は満腹です。正直ちょっと受け止めきれていないくらいです。アハハ。瞬間的にして濃厚という。
***
フジロックを見た人は、なんとなく物足りなさそうな意見が目立ちますが、僕は今回のライヴ、すごい良かったと思います。曲数とか曲目とか言い出したらキリがないけれど、パフォーマンス自体は素晴らしかったです。音も良かったし、声もしっかり出てたし。メンバーそれぞれが曲によって楽器をもちかえて演奏するマルチプレイヤーっぷりが目立ちましたね。テクニック的な部分はよく分からないけれど、あの臨機応変ぶりで、ここまでのパフォーマンスを見せるバンドもなかなかいないような気がします。
あとはトレントの動物的な動きも今回は印象に残りました。頭の中にある曲のイメージ、その動き(あるいは流れというか)に合わせて体を動かしているんでしょうけれど、始終動きっぱなし。前にNINのライヴ動画を見た知人が「あんなに動く人だと思わなかったよ」って言ってましたが、今回もまさに「動く人」でした。もう決して若くないのに、あれだけ動きつつ、渾身のパフォーマンスを見せるトレントの体力は相当なもんでしょう。エンターテイナーって言っちゃうとちょっと違うかもだけど、でも曲にしろパフォーマンスにしろ、刺激的なことをやりつつも、根っこに強い大衆性というか普遍性があるんだと思います。だからここまで大きなバンドになって、成功しているんじゃないかと思います。
ああ、なんかもっと書けることあった気がするんだけど。昔はもっと偏執的なレポートを書いてた気がするんですが、すっかりタッチが変わってしまいました。単純に興味の問題かもしれません。きっとそうでしょう。あ、グッズは買いませんでした。だって黒と白?のいかにもNINってやつしかないんだもんなあ。「Fragile」のときのTシャツとかないのかなあ。着倒してヨレヨレになったまま段ボールの中で眠ってますん。夏はこっそり寝るとき着てます。
***
さて、以上はまだ一日目。今回は二日目も行くんです。そちらはまた後日。
オフィシャルのツイッタ―に上がったこの日の写真を以下に。なんと日本語で「素晴らしいショウだった!ありがとう!」の言葉もあります。こちらこそありがとう!

あ、ライターの有島博志さんのツイッタ―にあがったトレントの写真がオッサン過ぎて逆に微笑ましいデス(笑)。なんかかわいい。
おしまい。
この日のセットリストはこちら!
石崎ひゅーい「1983バックパッカーズ」(日本一周 Ver.)
音楽を聴くことに何だか疑問を感じてきてしまったときは、この動画を見ることにしました。
音楽を聴くことの喜びを―
2013 メモリアル
2013年の音楽に関するおぼえがき(もちろん個人的な)。
メインのブログはフリーの音源に限りたいし、そっちで取り上げたモノに関してのまとめとかやる気もないので、こちらのブログに書いています。なので、フリーに限りませんが、2013年、印象深かった音などを、ここで記しておきます。
特に2013年にリリースされたものには限りません。改めて聴き返した作品もあります。あくまで、今年をふりかえったときに、印象深かったものを。
ベスト・オブ…、というものではありません。順不同。あるいは思い出した順。
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きのこ帝国 - 海と花束 (MV)
≫ フォークをエッセンスにした情念系オルタナティヴというイメージを脱ぎ捨てにかかったような、シューゲイズな曲。正直今まであまりピンときていなかったのですが、この1曲で、彼らに対するアンテナが敏感になりました。MVの中で、途中で現れてくる朝焼けの海がとてもきれいです。
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水曜日のカンパネラ『マリー・アントワネット』
≫ 水曜日のカンパネラは、主演・歌唱のコムアイを核として、サウンド・プロデュースにKenmochi Hidefumi(!)などが参加しているグループ、といってよいんでしょうか。エレクトロニックなトラックに、言葉の響きから直感的にはじき出されたような、文脈のない言葉たちをラップ調に乗せていく。曲としてのよさというよりは、パフォーマンスとしての面白さに惹かれました。他の曲でも、MVと一緒に聴いた方がだんぜんよいです。音楽はひとつの手段にしかすぎなくて、これだけで何かを表現しようという人ではないと思うので、パフォーマーという方が相応しいのかもしれない(そのうち音楽とは違う方向に行きそうな気配を感じるんですなあ)。他の曲では『ブルータス』もスキです。
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syrup16g - タクシードライバー・ブラインドネス
≫ モニターの前でホントに「思わず」声を上げたのは、五十嵐隆の生還ライヴの告知を見たときだった。物事が起こるタイミングというヤツはとても重要で、彼らが活動していた期間は、私にとってのしごくパーソナルで特別だった期間と、図らずも結びついている。だから、私が彼らのファンであり続けているのは、単純にそのタイミングのせいなのかもしれない。生還ライヴのライヴレポートみたいなものも書いてみたりした。そのあと彼五十嵐隆が出演したイベントにはちょっといけなかったけど、でもこうやって、定期的に(ちょっと間が空きすぎだけれど)ファンの前に出てきてくれるのは、すごくすごくうれしい。彼が「動いた」というのが、私にとって2013年一番の音楽ニュースかもしれない。その重要さとは裏腹に、あまりおおっぴらに書くことではないという意識が、自分の中では強いんですけれど。
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Anzo Music - Castlevania - Bloody Tears (Anzo Cover)
≫ 悪魔城ドラキュラシリーズの大名曲「Bloody Tears」のカヴァーというかリミックスです。ハウス仕様なんですが、原曲のあのフレーズをいつ使うんだろうって思わせながら、長いこと引っ張ります。シンセでもってそのラインを奏でられたときに立ち上がる幻想性は、確実にゲームの世界観とシンクロしている(特にSFC版の『悪魔城ドラキュラ』辺りか)。うまい。なかなかこういった、一歩引いた形のカヴァーなりリミックスを聴いたことがなかった(だいたいみなさんアグレッシヴな方向に行く)ので、新鮮でした。
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tsubonekoko - Parachute Limit(TBK D&B Remix)-PSY・S
≫ PSY・Sがとっくの昔に時代を飛び越えていたことを再確認させてくれました。ベスト盤買おうと思ってずっと買ってない…。
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≫ ケープタウンのトラックメイカー。栗山千明の肖像に、「Playstation」というワードが心くすぐります。1月にEPをリリース予定らしいので、密かに楽しみにしています。「suicidehearts」なんかを聴いても感じますが、POP志向な気配。ドリーミィなシンセサウンドの中で、ささくれだった音を上手にアクセントにしています。サイバーネイション・ドール、あるいはネオンの思い出。
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emoji_muzik - РОЦЯ М£ ΔПΟ†Н£Я
≫ 素性を存じ上げないんですが、出会ってから、1日何回も聴いています。すごくスキ。もし今年聴いたトラックのベスト5とか選んだら必ずやランクインするでしょう。元ネタがありそうにも感じられるんですが、結局分からず。
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noiyuhi - MajiでKoiするAre You Gonna Be My Girl
≫ JET広末。マッシュアップ。このヤケクソ的なパワーが頼もしすぎます。後半はどっちの曲だか分からないほどのカオスに。
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Perfume - Sweet Refrain
≫ ヘビー・ローテーションでした。聴くたびに新たな音が聴こえてくる面白さ、そしてそれがまた気持ちよく感ぜられる聴き心地のよさ。よいです。
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Color Filter - 『I Often Think In Music』
≫ ツネヨシリュウジさんを核にしたユニット、Color Filterのアルバム。思いついたように聴き返してました。ふと見たら1999年リリース! そんなに経ってるとは衝撃。これ以降、打ち込み色を前面に出したスタイルは急激に影をひそめ、アコースティック・サウンドで空間処理を意識した音作りにシフトしていきました。このころが一番好きだった。そして最近のツネヨシさんはTwilight Setで活動中。
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Substance - 『Subsistence』
≫ アルバム『Subsistence』。これも2007年ですか。よく聴き返しました。前から止まったり動いたりを繰り返してたんだけど、ついにウェブサイトがなくなってしまった。「なくなったときは終わったと思ってください」みたいなことを前に書いていたので、たぶん終わってしまったんだと思います。残念です。下に1曲。
Substance - Downer
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sunday morning bell - 『wonderland』
≫ 京都のバンドsunday morning bellの1stアルバム。2011年。こちらもよく聴きました。名盤だと思います。1回だけライヴを拝見したことがありますが、また見たいです。新作、待ってます!
sunday morning bell 『wonderland』 CM
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Silent Alliance - 『The Spirit of an Age to Come』
≫ UKのバンド、Silent Allianceの1st。PCに入れて聴いてました。2008年ですか。活動はしているようなんだけれど、リリースがないんですよね…。次を出してくれ!
Silent Alliance - Cities On Fire
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クリトリック・リス - そのとき俺は 2011.6.3
≫ 誰かの恋物語の裏にある、「俺」のドラマ。口ずさんじゃうなあ。
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Nine Inch Nails - Came Back Haunted
≫ まさかのカムバック。デヴィッド・リンチが監督したヴァージョンよりこっちのPVのがスキです。でもまだアルバム買ってない! 許してトレント。感想はそれを聴いてから書きたいです。
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泉まくら - 『candle』 pro.nagaco
≫ この曲が収録されたアルバムもサイン入りで手に入れたんですが(前作がすごくスキで、勢いづいたもんで)、全体的にどことなくスタイルを画策している節が感じられました。やっぱり'balloon'のイメージが強いんでしょう。冬の澄んだ空気にふとした拍子に舞う、シャンプーの香りのような、匿名性と切なさ。それを保ち続けるか、否か。次とかその次あたりにスゴイ奴をドロップしてきそうな予感。応援してます。
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レイト - 君を愛す
≫ 5年ぶりのアルバムから。まだ聴けてない。聴かなきゃなあ。このトラックを生み出すのはすごく大変だったんじゃないかなあと思います。これまで顔を出さなかった彼が真正面から向かってきたこのジャケットにも、意志の強さが見てとれる。ってか男前だなあ。
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禁断の多数決 - 「トゥナイト、トゥナイト」
≫ デジタルの中に滲むアナログ。新しさと古さ。ジャパニーズとインターネット、ディスコとハウスとポスト・パンクとオルタナティヴ、女の子と性的イメージ、そしてサイケデリアと透明感。玉ねぎの皮をむいていくような、核の見えない道程。要は非常な多層、あるいは多面体。そこにあるサークル感というか、劇団感はちょっとだけ私を遠ざけるけれど、でもすごくよいです。parkgolfが行った、彼らの"透明感"に対するリミックスも、骨抜き感がクールでした。
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柴田聡子【二人の間には】【あさはか!】2011/11/7 下北沢カラードジャム
≫ これしかない感というか、不器用そうな、一途な感じがツボに入りました。望んでかどうか分かりませんが、ポジションがあまりにもサブカルすぎるように思えて、そこがもったいないような。山本精一と岡田徹(ムーンライダーズ)と伊藤俊治によるユニット、ya-to-iに詞を提供しているようですが、その曲'sumica'のヴォーカルは彼女なんだろか。電子的なトラックに乗る、無機質な声は、またぜんぜんイメージが違います。
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p0ru417 - 少年期 (宇宙小戦争Remix)
≫ うひょー。
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TEMPURA KIDZ - CIDER CIDER
≫ 元きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサーを務めていた子供たち。なんだかんだでコチラと次の「ONE STEP」はよく聴きました。スペシャのきゃりーの番組に出たときの、しゃべりのあまりのたどたどしさが、印象に残っています。最近のビデオだと、唯一人の男メンバー、P→★がデカくなってきてる気配。
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DyE - Fantasy - Official Video
≫ たまに無性に見たくなるMVってあると思うんですが、コレはそのひとつ。4000万超再生されてるようなので見た人すげーいるんだろうなあ。でも最近見返したもんで、記しておきます。まさに超展開。思春期のたわむれが容赦ない恐怖に彩られます。クトゥルフっぽいのかなあ。詳しくないから分からないんですけれど。続きが見たい。あとたまにふと見たくなるシリーズとしてはKen Ishiiの「Extra」や、元気ロケッツ(そういえばLumi役の安田レイさんがソロデビューしたなぁ)の「Heavenly Star」などが。
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Eyeliner - 『LARP of Luxury』 (CC) by - sa 3.0
≫ パッと聴き、ファッション的にはVaporWaveやPost-Internetの流れなんだろうけれど、実際のところはEBMやPost-Punkのアップデートなんではないかと思う。その身にまとい方、在り様自体がラグジュアリーというか。まあ、ガタガタいっても結局はPOPなんですけどね。Post-Pop。Crystal Magic Recordsからのリリース。
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my dead girlfriend/少女スキップ - 『sweet days and her last kiss』
≫ 死んだ僕の彼女(my dead girlfriend)と少女スキップのスプリット。非常によく聴きました。特に「sweet days and her last kiss」と「umbrella」。死んだ僕の彼女は、以降とはちょっとサウンドが違うように思うけれど、このあとの作品にある「12GATSU, POOLSIDE, UKABU SHITAI」と「ヴァンデミエールの頭」もよく聴きました。というかこれからも聴くと思います。
死んだ僕の彼女 - sweet days and her last kiss
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少女スキップ - umbrella
*
死んだ僕の彼女 - 12GATSU, POOLSIDE, UKABU SHITAI
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MEISHI SMILE- KISS [PV]
≫ これは記事にも書いたのでいうことなし! すばらしい!
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(((さらうんど))) - きみは New Age (Music Video)
≫ 作曲はメンバーのCrystalと、砂原良徳。シティ・ポップ的な80s感と、透明感・浮遊感のあるダンスサウンドの融合は、確実にnetlabel/netaudioのシーンともリンクする。敏感に時代をとらえた、そんなトラックのタイトルが「きみはNew Age」なんて、キマりすぎていて、すでにエバーグリーンな輝き。ちなみに踊っているキュートなガールは我妻三輪子(わがつま・みわこ)さん。「俺たちに明日はないッス」に出てたなあ!
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転校生 - エンドロール
≫ 2013年9月末のライヴでもって「休学」(活動休止)となった転校生こと水本夏絵。2012年5月に1stアルバムをリリース、その直前にはMaltine Records(!)からもリミックス作がリリースされたりと、今後の活動に期待していたのですが、あまりにも早い活動休止の報告に驚きました。報告の数日前にされたツイート―「これは反抗でも衝動でもない。私は私の意思でやらなければならない。嫌いなものを嫌いと言うことが悪とされるなら、現実なんて生きたくない。どうせ誤解されて決めつけられるのだから、せめて嘘ではなく本当のことを言って死にたいって思った。いい子になれなくて本当にごめんなさい。」は本人のものだったんだろうか。結局すべては憶測だけれど、やりたくないことをやってたんだろうか。わからない。わからないけれど、作品は残り続けるし、私はそれを繰り返し聴くだろう。ありがとうの気持ちを込めて、最後に、エンドロール。
空似
マンソン閣下と、進撃の巨人第12巻のカバーにある巨人さん(読んでないからよく知らない)の髪型が奇妙な一致。流行に敏感なマンソン氏であった(適当)。


Lumenが何だか凄かった。
お久しぶりです。こちらのブログはかなり不定期になってます。でも気にしません。
最近ふとしたことからLumenというフリーゲームに出会って、あまりのクオリティに驚きました。
海外の物ですが、Thousand Cranes Studioが制作したということ以外、細かい情報はよく分かりません。調べてもいないんですが…。英語力がないせいです。
ゲームも全編英語のようです。セッティングである程度言語が選べるようですが、日本語は基本設定にありません。
ゲームの目的は悪夢からの脱出です。プレーヤーは主人公の女の子(かな?男の子かもしれない)になって、夢の世界をさまよいます。
この夢の世界がすごい綺麗。どういう描写の仕方をしているのかも、これまた分かりませんが、とにかく美しい。言葉でいうより、まずは下の動画を見てみましょう。
これですよ。すごいですね。こんなふうに立体に描かれた世界の中をグリグリと動き回れるんですよ! マウスでもって視点を動かせるようになっているので、前後左右だけでなく、360度ぐるりを眺めまわすことが可能(つまり空もきちんと描かれているのです)。主人公がカメラもってるもんだから、初めは自由に風景写真撮ってあとで眺めたりできるのかなと思ったら(それぐらい景色が美しい)、違ったみたいです。カメラは要所にある仕掛けを動かし、話を先に進めるためのアイテムでした。ポイントポイントで、ナレーションでヒントが流れるんです(これも英語)。それにしたがって、写真を撮って、その写真に対していろいろアクションをすると、目の前の世界で何がしかの反応が起きるという理屈。
ステージ制になっていて、3ステージで終わりのよう。最後は選択を迫られるだけなので、実質2ステージをクリアすれば、終了(だと思います)。ちょっとボリュームには欠けますが、素晴らしい出来です。そう、ちょっとボリュームには欠けるけれど、初プレイでクリアできるほどには簡単なゲームではありません。対応するゲームパッドがあれば別かもしれませんが、キーボード操作でのゲームプレイに慣れていないと、アクション部分でちょっと苦戦するかもしれません。ジャンプしたりダッシュしたりがあるんです。敵に見つかって追っかけられると、ドキドキします。一撃でやられてしまうので。
何をどうすれば仕掛けが動くのか、先に進めるのか、という部分はさほど難しくないので、頭をひねることはないかと思います。
気になった方は是非プレイしてみてください。初めのステージをプレイしてみるだけでも、このゲームの美しさが分かると思います。ナイツとか思い出しましたね。このグラフィックといい、悪夢という世界設定といい。ホント写真撮りまくって、保存できればよかったなあ。
あとbandcampでサウンドトラックも販売してます。