メモ


関東甲信が梅雨明けということで、僕の大嫌いな夏大魔王がやってきました。夏の好きなところなんて洗濯物が早く乾くところくらいしかなくて(そこはホントに好きです)、他には良いと思えるところが申し訳ないんだけどひとつもない。

働くために外には出ないとならないわけで、そう考えると梅雨も負けず劣らず嫌なんだけど、でも部屋の中で聞く雨の音は嫌いじゃない―

土曜日の午後。学校からの帰り道。雨が降りそうな匂いがしていて。

家に帰って、母親が焼いた生ぬるいホットケーキを食べる。傍らにはコップに入った麦茶があって。

食べている間に雨が降り始めて、庭に咲いている紫陽花の葉を、「パツ、パツ」と、おとなしく打つ音が聞こえてくる。

庭に面した窓にかかっている、レースのカーテンが、フワリと揺れて、生ぬるい風が入ってくる。

僕はテレビのブラウン管を見るともなしに眺めながら、いつしかまどろんでしまう―

そんな子供の頃を、思い出すときもある。

これは向井秀徳さんのあのライブMC「俺ねえ、俺は思い出します。学校から帰ってきて、お母さんが台所で唐揚げをあげております。その唐揚げの香り、飯まだ?まだね?やもうちょい待ってっつって待つ間に、夕方の再放送の漫画を見ます。ドロロンえん魔くん君を見ます。肉まんを食べながら見ます。」につながるものだし、多くの人の中で共有される感覚というか記憶なのかもしれません。

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KANA-BOONの「Diver」は深夜にラジオで聴いたときとは印象がちょっと違うんだけど、でも良い曲だと思います。そのラジオで聴いたときは誰が唄ってるんだか分からなかったんだけど、サビの部分がすごくなんていうか僕の中でのインディーっぽさっていうか(活動はメジャーだけどね)、蒼い感覚があって、懐かしくて、一発で好きになってしまった。

KANA-BOONの曲はぜんぜんちゃんと聴いたことなかったんですが(それを言ったらちゃんと聴くってどういうことだろうって疑問もありますが、まあディスコグラフィを追っていないということです)、そういういわば「ファンじゃない人」の耳にまで突っ込んでくるっていうことは、やっぱりもう誰が唄ってるとかタイアップがどうだとか、そういうレベルの話ではなくて、単純に曲の力が強いってことだと思います。すごくスキな曲です。何かの折にフト聴いてしまうことでしょう(まだ現時点でリリースされてませんが)。

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しかしノートPCは狂ったように熱くなりますね。夏。次はデスクトップにしよう。時代遅れかしらん。



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