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Archive for 4月 2014

拝啓 背景 敬具

なんかよく分かりませんが、格闘ゲームの背景画GIFが並んでいます。いいなあ。好きだなあ。ドット画。眺めながらボーっとしてます。

IdeaFixa » Hora de massagear seu cérebro: 50 fundos de games de luta

いくつか引用掲載。ブログの体裁の関係で小っちゃくなっちゃうけど。まあ気になる方は上記リンク先で!









Ayami Muto - 「宙」

Kai-Youの記事を読んでいたら、気になって仕方ない。武藤彩未(むとう・あやみ)。すでにクイック・ジャパンで特集が組まれたというところが悔しくもあるんだけれど、でもやっぱり僕が気になっているというのは正直な話です。彼女の経歴、プロフィールは置いておいて、僕が打ち抜かれたのは、ソロデビューアルバムに含まれている「宙」のMVを見た瞬間だ。

80sな正統派アイドルソングを彷彿させるメロディ・歌声・歌唱と、エッジの立ったエレクトロなサウンド(リズムは4つ打ちで)が融合して、まさに新しさと懐かしさが融合した特異なポップスがそこにあって、はじめにあった違和感はやがて新鮮さにとってかわり、気が付けばYouTubeで延々リピートしていた。

エレクトロかつJ-Popという括りかもしれないけど、中田ヤスタカさんがPerfumeの『JPN』なんかでやっていたこととは、またちょっと違う気がします。ライブ会場限定で、80年代のアイドルソングをカバーしたCD(タイトルは『DNA1980』!)を販売しているというところも、すごくポップですよね。Kai-Youの記事の引用になっちゃうけど、武藤さんには「私がソロアイドルの時代を作って、私が(グループアイドルの時代を)終わらせます」という発言もあるらしくて、なんという頼もしさ。アイドル云々とは違う部分で、シーンを突き抜けて、新しい何かを提示してくれるんじゃないかって、期待してしまいます。これはアイドルソングの最新版アップデートなのか、それとも。

とりあえず、この1曲しかまだ聴いていないんですが、ホントすごい好きです(アルバム、買いますか)。ほとんど笑顔をみせないこのMVもよいですね(目の表情が巧みで色んな意味でドキリとします)。サイバーかつ幻想的な映象作りもツボ。ハマってしまったなあ…。


Ayami Muto 「宙」 Music Video

ここから何かが始まるのか。確認したいデス。アルバムは4月23日。

I'm moonlight syndrome.

NIGHT // CHILDREN // LONELINESS



Low Beam Light by Kaniku



ART-SCHOOLを聴いています

ART-SCHOOLの新しいアルバム『YOU』を聴いています。なんだかんだいって(なんだかんだというのは、リスナーの間でどうこう言われても、ということです)ほとんどの作品を手に入れてきています。僕なんかが言うまでもなく、彼らはずうっとずうっと同じことを唄ってきています。音作りはそのときどきで少しずつ変わるけれど、世界観は本当にゆるぎがない。いつかどっかで書いたかもしれないけど、ずうっと同じことを唄っているから、僕は彼らに疑いをもったこともあったんです。ある種のポーズっていうか、そんなニュアンスのものが、そこにあるんじゃないかって。でも彼らは度重なるメンバーチェンジを経ても、変わらずに突っ走り続けていて、当初からの世界観を保ち続けている。憑りつかれているといってもいいほどに。小説家や映画監督でも、切り口が変化しても、扱っているテーマ自体はずっと同じだという人が、ままいる。ART-SCHOOLの核である木下くんもそのタイプなんだろうと思います。

きのこ帝国の佐藤さんが『YOU』によせたメッセージが、僕の感想・感覚に近いように思いました。『まず、「YOU」という作品をいち早く聴けたこと、とても嬉しく誇らしく思います。本当に素晴らしく瑞々しいART-SCHOOLが詰まっていました。悲しさもあるけど、でも優しくて、美しい音世界のなかに、まるで10代の頃のような衝動を感じました。純粋に胸を打たれました。なぜこのような感覚の音が、未だ出てくるのかとても不思議だし、類をみないと改めて思いました。こんなART-SCHOOL、待ってた、って自分は思いました。反面、過去の文脈を必要としない作品だとも思ってます。単体で光る。ホントみんな聴いた方がいいと思います』。この『なぜこのような感覚の音が、未だ出てくるのかとても不思議だし、類をみないと改めて思いました』の部分です。やっぱりそう思いますよね。長いこと聴いていますが、本当に不思議で仕方ありません。

ライナーノーツにあった木下くんの言葉にも胸を打たれました。小野島大さんが「いい曲」の定義を問うたときに、こう応えています。『立体的であり、情景が浮かぶ音楽ですね。それから、何分かでもいいから、リスナーがラクになれたらいい。聴くことで目の前の景色が変わったりね。僕自身もソニック・ユースを聴いてしんどい気分が良くなったりするから。音楽のできることってそれくらいしかないんじゃないかな。衣食住とか、食欲性欲睡眠欲に一切関係ないものだから。でもそれで救われることもある。ラジオとかでちょっと流れて、いい曲だなあって、ちょっと気持ちよくなって風景が変わってくれれば。僕らはそのためだけにやってるようなものだから』。これもいつかどっかで書いたんだけど、僕は彼らの曲から喚起されるイメージが好きなのだということ。この聴き方を肯定してくれているような、木下くんの言葉に、勝手にうれしくなってしまいました。

そのイメージの喚起力ということでいくと、僕は『MISS WORLD』や『REQUIEM FOR INNOCENCE』、『SWAN SONG(DISC1)』、『PARADISE LOST』あたりが大好きなんです(曲単位ではもっと細かく好みがあります)。そんな中でも、今作にあるわりとメロウなトラックたちは、すごく、よいですね。「YOU」やラストの「Hate Songs」は特に好いています。木下くんの声は、明らかに初期よりやさしくなっているし、ヒリヒリとしたシャウトも、もうないに等しい(でも「YOU」の中でシャウトがあって、ちょっと懐かしい)ので、そういった美しいメロディの曲が、特に映えて聴こえるんじゃないかと思います。

アジカンのゴッチや、ラッパーの環ROYなど、外部ミュージシャンとのコラボレーションも面白いです(ゴッチは全編プロデュースじゃなかったんですねえ)。前アルバム『BABY ACID BABY』にいまいち納得できていなかった僕は、溜飲が下がりました(偉そうだなあ。スイマセン)。ART-SCHOOL、まだまだ走ってくれそうで、安心しました。

余談だけどリードトラックの「革命家は夢を観る」におけるラッパーの招聘には、どうしてもBase Ball Bearの「The Cut -feat. RHYMESTER-」なんかが重なります(ラッパーの呂布とチャットモンチーの福岡晃子を招いた「クチビル・ディテクティヴ」も思い出さないでもないけど、あれはちょっと方向が違います)。Base Ball Bearの方はもともとヒップホップに意識的だったから、ラップも見事にはまっているし、なおかつ開けていて、やっぱり彼らのセンスは「ポップ」だなあと改めて思いました。そんな余談。別にアートがどうこうということではないです。

エンヤサンを聴いています

エンヤサンの新しい作品『新宿駅出れない』が4月11日に発売されました。せっかくだからってことで、過去の作品もさかのぼって手に入れてみました。『▽』と、Y-クルーズ・エンヤの『しらくべくリゾート』。昨日から聴いています。まだ全然聴きこんでいるというレベルではないんですが、何がしか書きたくなってしまいました。

フリー作品だった『まさかサイドカーで来るなんて』は、しごくバランスの良い作品だったんだなあと思います。シリアスとユーモアがちょうどよく、混ざり合っていました。おいしいカフェオレのように。『新宿駅出れない』は、ちょっとまじめな印象。あとすごくポップ。オカザえもんをテーマにした「mono」だったり、ズバリ「新宿駅から出れない」様子を唄った「新宿駅出れない」は面白いです。僕の(ホントに)大好きな「あるく」も収録されている。すごく聴きやすいんだけど、全体的にはだいぶ落ち着いている。

そういう印象を持つのも『▽』や『しらくべくリゾート』がだいぶブッとんでいるからです。『▽』なんて雪男との会話から始まるんですよ! 「ウゴウゴ」いう声に、適当に相槌うってるんですが、最終的には「全然わからん」で締められちゃう、声だけの寸劇。音作りもダビーなリズムにやたら情熱的なギターソロ(音がエレキだ!)が入ってきたりして、なんだかただ事ではない。スペーシーなエレクトロニック空間に不思議なスポークン・ワードが広がっていく「さんぷんかん」、そこから鮮やかになだれ込むシティフレーバーなヒップ・ホップ&ポップス「NUDE~スペシャルな夜~」。そこからフッと力を抜いて、レゲエのリズムにサンシャインなメロディをのせた「Flyday」。そこからさらに翻って、星々が行進しているようなキラキラなポップス「am8:03」へ。このスタイルの多彩さ。カオティックという言葉すら使いたくなります。

ところがどっこいY-クルーズ・エンヤのソロ作『しらくべくリゾート』は、さらにディープなのです。というか、薄々感じていましたが、この作品はエロです。エロに満ちています。官能小説のように、それが宿命づけられているかのごとく、エロ。だって曲のタイトルがもう。「点が」とかあるわけですよ。「シンディ・コックス」とか。「挿入しよう」とか。使われてる言葉もかなり直接的なものもあったりして、なんなんですか、このハメはずしっぷりは。作りも面白くて、「シンディ・コックス」なんて、彼女のWikipediaを読み上げたりしてるでしょう、これは。「SWAG」もね、歌じゃなくて、これも電話口でのやりとりを模した寸劇なんだけど、すげえ笑ってしまった。「SWAG」ってラッパーが使うスラングみたいで、「すげえ」とか、そういう意味があるらしいんです。で、電話口の向こうで、彼女がどうもその言葉を頻繁に使うらしいんですね。それに対してこっちが問うわけですよ、「何SWAGって? なにそれ? おかしくね?」って。怒るわけですよ。「前から薄々思ってたけど…」と切り出し、「ラッパーと浮気してる?」って(笑)。「メールでもちょいちょい韻踏んでるし」って(笑)。なんなんだよこのトラック! しかもシチュエーションが動物園って、なんで(笑)。ということで、全編通して、相当にディープ、ドープ、サイケデリックな一品で、めまいがしそうなほどなんです。

だから、これらを通過したあとで、『新宿駅出れない』を聴くと、すごく落ち着いて聴こえるんです(ナイフを隠し持ってニヤリと笑ってるみたいな不敵さも感じますが)。でも発売前の4月10日、YouTubeをつうじてその名も「発売前夜」なんていう、シューゲイズなトラックを披露していたりして、やっぱり得体が知れません! 全体像をつかめるのは、いったい、いつになるのか…。とりあえず、気になる方は買いましょう!


エンヤサン 『410~発売前夜~』 Pro.by YAV(MADSOMA)




【MV】 エンヤサン 『きれいごと』




[PV] Y-クルーズ・エンヤ - Special Thanks

この「Special Thanks」はAV女優名オンパレード!トラック担当はあの食品まつりだぜ!

どうですか。気になっちゃってたまんなくないですか。フフフ。