メモ
① ちょっと前に「チャンスを逃さない」とか偉そうなこと書きましたが、今日は駄目だな俺はと実感しました。今日は駄目だなって日、ありますよね。そんな日だったんですよ。今日は。仕事もダメだしプライベートもダメだった日、なのです。なんで俺はあそこで突っ込まんかったのだろう(比喩です)。がら空きだったのに(比喩です)。ニヒルを気取る昔の俺が顔を出してしまった。フラストレーション。チクショー。一晩寝てリセットして絶対次は・・・と誓う今宵である。
② と、フラストレーションにはナンバーガールが良く似合う。
frustration in my blood
メモ
夢を見た。
前後の流れはあったのかなかったのか分からないが、職場のH(♀)に私が何かを言ったようで、彼女はヒステリックに声を上げて泣いているではないか。私は特にうろたえるでもなく、彼女の手を引いて「こっちにこい」とばかりに、職場内でも人目につかないところに連れて行く。その先で何を話したかは覚えていないが、教え諭すようなことを言ったのだろうか。
場面は変わって、私は暗い道にいた。電柱の灯りはあるが、非常に暗い。そこで私は学生時代の先輩、というか一回り以上年上だし、先輩という言葉では足りないくらいお世話になった人なのだが、私の卑屈な精神のせいで勝手に疎遠中の疎遠になっている(本当に申し訳ありません)、しかもこともあろうに隣の駅を利用している人で、いつぞや深夜に見かけたのだが、私は見つからないように身を隠してしまったというこれまた申し訳ない情けない話がある、そんなN先輩が私の目の前にいて、なんと私は彼に熱っぽく何事かをお願いをしているではないか、夢の中ながら、まったく状況が分からない(見ている最中はそんなことも思わなかったのだが。でも疎遠になっていたことを謝り倒している様子ではあった)。
いったい何をお願いしているのか分からないのだが、今から思い返すにどうやら大学に入れてくれとお願いしているようである。「入れてくれ」といっても「大学内に入らせてくれ」という意味である。合格させてくれという意味ではない。件のN先輩は大学勤務なので(これは本当の話だ)、どうやら私は彼にお願いして、夜の大学に入りたがっていたようだ。別に普通に門から入れるんじゃね―のと、今なら思うのだが、どうやらパスのようなものが必要になるようで、それを貸してくれとN先輩にお願いしているようであった。
どんな会話をしたのか分からないが、知らないうちに私の首にはIDカードを入れたIDホルダーが下がっていて、私はそれを握って大学の門をくぐったのだった。夜の大学といってもたとえば病院のようにヒッソリとしているということでもなく、普通に学生たちがウロウロしている。私は手近の校舎に入り、エントランス(というのだろうか)で人を探し始め、そこに並ぶイスに座っている学生たちの顔を確認し始めた。
と、私の姿を認めて顔を隠した学生がいる。アッと思って私がすかさず近くづと、アレ、これはモデル・女優の市川実日子さんではないか。なぜ彼女を探していたのかよく分からない。が、どうやら夢の途中で、先のHを探しているはずが、それがそのまま市川実日子さんにすり替わっていたようである。だがとにかく見つけたのだ。私はちょっと安心して―
そこで場面が変わったように記憶しているが果たして合っているのかどうか。私は街角のコンビニで誰かを待っているようだった。白黒の視界と、ピンク色の商品(飴だろうか?)だけが、やけに記憶に残っている。そしてコンビニを出て歩いていく背中。やけに晴れ渡った、空。
何かつながりがあるんだろうなあ。市川実日子さんが出てきたのは、ケーブルテレビで放送された『ラヴァーズ・キス』をぼんやり見ていたからだろう。
そんな夢でした。
メモ
① 結局のところ元気でなければ音楽を楽しめないようだ私。死ぬかもしれんとか悩みながら「Halseyかっこいい!」とかウヒョヒョな気分にはなれん。別に死にそうな目に合っているわけではないですよ。ええ。
② 昨日ですか、J-WAVEで蔦谷好位置(つたや・こういち)さんのラジオにKREVAさんが出てて面白かったわ。arcaの名前なんかも出てきたな。YouTube Liveで新鮮だったです。終盤の「すげえ女」と「エロいビデオ作る」がツボでした。
③ 昔はニヒルでしたが、今はニヒルな人を笑わせたい人です、自分。明るくなったね、方向的には。変われば変わるもんだ。
The Taking of Deborah Logan
Posted by Craig Matic Archambault on Sunday, October 18, 2015
ヤバいもん見ちまった感がすごいな。
と、いきなりこんな画像張ってスイマセン。
でも好きだなあ。フィクションですからね。
メモ
① いわゆる犯罪について再現映像を流すメリットがいまだに分からない。
② 職場の女の子が好きな俳優の名前上げて、その俳優に何となく似たヤツが同僚にいたりすると、ちょっと面白くないですよね。ね。ね。
②' それではお聴きください。the pillowsで「彼女は今日、」― と、ここで動画をはらないのが粋なのですよ!! 探して観てくれた奴は共感してくれた人だ! サンキュー!
③ 公共の電波を使って私的なメッセージを放つゲスな奴らがいるな。その涙、利用されてます。
④ 結局つながるつながらないの選択の余地があるということは、やっぱりそういうことだと思いますよ。つながりたくない人とはつながりたくないんだよ。世界中と繋がれるってんなら世界中と繋いでみせろよ。俺を。という僻み。ハハハ。
メモ
① いろいろ間違ったなあと思う。いろいろと。これまでを変えることはできないのでこれからを変えるしかないのだけれど。でもこれまでを踏まえるしかないので、やはり限度があることは予想ができる。悔しい。
② 最近会話の視点まで何だかマクロでつまらないオレ。広がらないなあ。こんなことが気になるなんて、第二の思春期のような有様。
③ 「たしかに孤独には固着を生む要素があると思う。強迫観念とまではいかなくても、執着や固着をもたらす側面がある」というのは花村萬月さんの『空は青いか』にある文章。あとに「これはあながち悪いことというわけでもなく」と続くのだが、うーむなるほど、と一人納得する。
④ ↑ ここまで切迫してないけど、人生を動かしたい最近です。そろそろ。ただ待ってても動くわけないから、自分で動かすしかないわけですが。動かし方を間違えたくないから及び腰。
⑤ うーん、悩んでるなあ。いやこんなの悩みにならないか。よく分からん。平和っちゃ平和ではある。
メモ
① 「コンボイ」の語感にやられる。
② 最近散財が続く。音楽は別に良いのだが、100円ショップなどでもついつい、いらぬものを買ってしまう。危うく寿司柄のマウスパッドを購入しそうになるがギリギリで踏みとどまった。あと金魚のヘンなヌイグルミも思いとどまった。
③ 古本屋でも4冊くらい買ってしまった。いずれもエッセイ集であるが、きちんと読了するかは心もとない。買って読んでない本が沢山あるなあ。
④ そのリズム、もう食傷。僕は飽きやすいようです。
⑤ 時間が欲しいなあ。ゆっくりする時間と集中する時間。どっちも欲しい。ワガママ。甘えてる。でも本音。
⑥ 何で話そうと思っていたことを後で思い出すのか、自分でも分からない。結局向こうから話を振られる始末。情けない(と自分では思うのだ)。メモでもつけるか?
⑦ 嫉妬に醜さしか感じない僕に、誰か美しい嫉妬を描いて見せてくれないだろうか。ビューティフル・ジェラシー。
⑧ ファブリーズのつまみ、いつも「ON」で出るのか「OFF」で出るのか、忘れます。そして間違えます。
やさしさはスポンジのように
やさしいスポンジ
君だけを愛するなんて嘘
君だけを抱きたいなんてのは大嘘
ひとりぼっちじゃなくなるなんて嘘
ひとりぼっちはなくなるなんてのは
大嘘
心は2粒さ
涙は1粒に
気持ちは気持ちを包むだけ
なんて嘘
1番のAメロの歌詞は大嘘
1番のBメロの歌詞も嘘
1番のサビの部分の歌詞は大嘘
ひとりで産まれて
ひとりで死ぬのさ
スポンジで涙を吸い取って
心は内鍵さ
涙がマスターキー
開かずの扉を開け放て
透かしている人
透かして歌ってる
スカスカの嘘を
聴き逃して
優しいだけでは優しくなれなくて
優しいスポンジがあなたを包むだけ
なんて嘘
泉まくら - 愛ならば知っている
恋する気持ち、それと少しの(あるいは失くした)愛。世の中への失望。
とても聴き流せるような、つまりBGMにできるような作品ではなくて、僕はヘッドフォンをつけて歌詞カードを読みながら、あるいは虚空を睨みつつ歌詞に耳を凝らしながら、聴くことしかできません。非常に聴くことに集中力を要する作品で、つまり濃ゆい。特濃といってもよいくらいじゃないかと思うのです。これを聴き流すことは聴かないことと同じであるような気がしてしまうのです。
発売時にネット上で公開されたトラックを聴く限りで、僕は今作の重さには気づいていたようで、だからこそ敬遠していた(購入していなかった)のです。わざわざ「重い」と感じたくなる道理はないでしょう? 進んで胃もたれしたいなんて人、そうそういないでしょう? そういう心持だったんです。耐えられそうになかったから。
じゃあなんで今購入して聴いて、こうやって何やら認(したた)めているのかという話ですが、それは詳細は秘密。僕が今作と釣り合うくらいに「重い」何かを携えているということかもしれません。僕の中で行き場をなくしているように思える、その重さを、今作のそれとぶつけて、バランスを取ろうとしているのかもしれません。心のバランスを。
鋭いリリック―それはときに鋭すぎて論理を見いだせない時もあるのだけれど、そこにあるメッセージを直感的に心が理解してしまった時の破壊力たるや凄まじい―、即効的なポップからは絶妙に距離を置いたメロディックなフレーズたち(これは敢えてなのか?)、切羽詰まったような、それでいて囁くような、ナイーブな歌唱。
怒ってる時に悠長に歌なんか歌ってられるかよ、そんな理由でラップというものが始まった、のかどうかは僕は知らないけれど、泉まくらのスタイルには必然を感じるのです。「baby」の中に「サビくらい余裕見せて歌いたいのに」というラインがあるけれど、そう、余裕のなさを感じるのです。心がずっとずっと先を走っているから、落ち着いて歌なんか歌ってられない、その感じ。言葉を紡ぐだけで精いっぱいの様子。それが今作に重さを生んでいるひとつの要因であると思います。
すべてのトラックに何がしかの感情が宿っていて、いちいちがビンタのように響くのです。手に入らないもの、失くしたもの、失くしそうな何か。「pinky」なんて3分くらいしかないのに、この凝縮された感情は何なんだろう。言葉だけ抜き出してもぜんぜん足りないのだけれど―「本当に欲しいものはゾゾには無いんだ/Dホリックにない/タワレコオンラインにも無いんだ/ピージェイのカタログはもう要らないんだ」、人間関係で思いつめたときに感じるこのネットの無力さ、もどかしさっていうんですかね、すごく分かります。ただ会いたいだけ、それだけ、それに勝るものなどないっていう、その気持ち。「世界なんてどうでもよくて」という気持ち。この短歌を思い出しました―「ネットでは 調べられないことがある たとえば君の 好きな人とか」。
僕は「pinky」と「YOU」が好きなんだけど(やっぱりポップだからかな!)、「YOU」のリリックもすごくスキ。「オーベイビー この世で一番の贅沢は/すべての人が欲しがるものに見向きもしないこと/見つめ合う今の二人そのものと/どうか気づいて」―こんな考え方、どうやったらできるんだろうか。ここにもやっぱり、世界なんてどうでもいい、二人だけで、ってそんな思いが滲んでますよね(佐良直美の『世界は二人のために』と似た世界観かと思いましたが、考えてたらよく分からなくなってきました。誰か考えてください)。「意地になって大事にしてきたもの/そんなの全部どうでもよくなる危なっかしい一瞬/間違えてときめきと呼んだまま生きたい/君が傍で見せる表情に/いつも目が眩みそうなんだ」。「間違えて」という言葉に後ろめたさがあるから、そこ―そのときめきにある引力が、いかに抗いがたいものかが伝わってくる。歌詞カード読みながら聴いてると、いつもわけのわからないままに、目が潤んでくるのです。きっとそこにある切実さが胸を打つのでしょう。
失くしてしまった何かを唄っているように思える「幻」は、どこか、自分自身に重なります(こんな話はよくあることです)。僕の場合、そのシーンは落ち葉ではなくて桜なんですけれどね。「愛想笑いで過ごしてるわけじゃなくて/あなたを忘れるのはひどいことに思えて/だって頭に浮かぶあなたが笑顔じゃないから/勘違いだってもう確かめようがないから」―僕が、自分はあのときなんであんなことを言ったんだろう、なんでだろうと思って悩んでしまったときは、きっとあの人はもう僕のことなど忘れて、僕とは関係のないところで泣いたり笑ったりしているのだろうって、そう思って、やり過ごすことにしているのです。地面に散った桜の花びらにしゃがみ込むあの人を見ていたとき、僕は確かに幸せだった、のかもしれない。「あれがまぼろしだとしても」。だったら、それで悩むことはもうないのかもしれない。なんて、悲しいけれど、ちょっと前向きになってしまったり(まあ、勝手な気持ちの切り替わり)。と、話逸れてる。
恋、愛についてのトラックたちの中で異彩を放つのが「Lullaby」(pro.by 食品まつり。ジューク/フットワーク、あるいはトラップっぽいバックトラック。かっこいい)や「Circus」でしょうか。深く掘り下げませんが、テーマは決して明るくないと思います。その点も踏まえて、僕の中では今作けっこうギリギリのラインにいるように思うのですが、どうなんでしょう。伝えたいことと音楽のバランスがもうギッチギチにがっぷり四つに組んでると言いますか。表現者として自分の重さにつぶされないだろうかとか、心配になってしまいました(極端にいえばただのポエムになっちゃうとかね、極端にいえばですよ)。そのぐらいにギリギリのところでバランスを取ってる気がします。ラストの「明日を待っている」でそのギリギリ感は軽減されているように思いますが―変わらない日々の中で不安や迷いを抱えつつも、それでも、いやそれだったら、「そうやって生きていくならばいっそ/深呼吸のスピードでいい/明日を待っているよ」。それでも全体に立ち込めるギリギリ感は、いぜん、色濃いです。
「愛」をテーマにしているという言葉にウソ偽りはなく、切実さゆえの危うさはリアルで、恋してる人が聴いたらたぶん一発でノックアウトされそうな、傑作だと思います。恋や愛による幸せではなくて、そこにある痛み。それが充満しています。購入を見送っていた時から評価が180度ひっくり返ってますが、自分でも驚いています。何なら今までの中で一番好きかもしれません。トラックつまみ聴きじゃなくてトータルで聴かなければいけなかったのかもしれません。あと自分が言葉を好きだということも思い出させてくれました。やはり泉まくらの言葉には力があるのです。それは魔法というべきかもしれません。
11月4日には『P.S.』のリリースがアナウンスされています。迷わず予約した僕です。どんな調子で来るのか、期待と不安でいっぱいです。心して待ちます。
MEISHI SMILE - ...BELONG
MEISHI SMILE(メイシスマイル)の二枚目のアルバムにして初の日本盤『...ビロング』を聴いています。
おそらく彼の作品について触れる時には、そこにおいて表されているものに言及するのが大事、というか、僕はそうしたいし、せっかく彼は自分の作品についてのテキストをFacebookやTumblrに書いてくれているのに、僕の英語力のなさでいかんせんそれが読解できないので、どうしても作品の内面について作り手側の思いを踏まえた上で何かしら書いてみる、ということができないでいるのです。これがもどかしい。
ということで、聴いてみて表面的な部分から感じたことを書いていくしかないのです。
さて、現在二周目を聴きながらですが―
否定的な意味ではなくてちょっとダークなサウンドになった印象です。あとはサウンドのバリエーション(音色にしろスタイルにしろ)が増えていることもあるんでしょう、若干まとまりに欠ける印象もあります。前作『LUST』では別々のトラックに同じフレーズを忍ばせることで、見事に一本筋を通していたのですが(それによってハートブレイクのサイクルを表現するという意図もあったのでしょう)、今作ではそういったサウンド面での筋といったものは聴き取れませんでした。
だからここにこれからの彼のサウンドがあるのかっていうと、ちょっとどうなんだろうって思います。作品の中でも方向性のようなものが嗅ぎ取れませんでした。音による表現の多様性が獲得されて、それによって陰(ダーク)から陽(ライト)までの幅は広がっていると思うのですが、その中で「ああこれがメイシスマイルなんだな」ってのは見えません。
たぶん僕の中で『LUST』が大きすぎるってのもあるんでしょう、最もメイシスマイルらしさを感じたのが「Us」なのです。これは初出はOrchid Tapesからの『ANGELTOWN』(COMPILATION CASSETTE)かと記憶してますし、『...ビロング』収録に際して改めて手が加えられ、かなりアンビエントなタッチになっているのですが、このシンプルなサウンドの中に込められたセンチメンタルとサッドネス、それらを包むノスタルジア、僕の中ではこれがメイシスマイル節なのです。だったのです。
また、歌が前面に出てきたこともあるんでしょう(ボーカルに対するエフェクトが弱くなってきたこともあるし、単純にトラックの真ん中に位置していることもある)、明るいにしろ暗いにしろ、感情性が深くなったように感じます。直接的になったと言いますか。先行で公開された「Pastel」なんてちょっとビックリしましたもん。スローでコズミックな冷たいサウンドスケープ、電子のざらつきを残しながらも、明らかに愁いを持ったボーカル。そこにある一抹の暗さは、少なくとも僕は、これまでの彼のサウンドには感じたことがなかった。
日本盤ではボーナストラックを抜かせばラストに位置する「ビロング」もやはり直接性を感じさせます。シューゲイズ、ノイズ、ハードコアを詰め込んだ荒々しいトラックで、Yuko Imada名義で披露していたノイズな側面と、メイシスマイルにおけるポップネスが、絶妙なバランスでためらいなく融合しています。またライブにおける彼のアグレッシブなプレイを見ると、これこそが真骨頂と見る向きもあるかもしれません。メイシスマイル名義の音源ではここまで直接的にハードコアなサウンドを披露したことはないように思いますので(あったらスイマセン)、やはりこれも表現の変化と捉えることも出来るかと思います。あとは随所で聴けるブレイクビートも、『LUST』の頃にはなかったものです。やはりサウンドはより深く、複雑化しています。
じゃあ全部変わってしまったのかっていうと、そんなことはなくて、僕がメイシスマイルの作品において重要な要素だと思っている二面性というヤツが、ここでも大事に扱われています―
Lyrically, the album explores subjects of guilt ("Star"), romantic disconnection experienced through the digital divide ("Today, Again"), impressionable youth and suicide ("Blank Ocean"), gender identity and depression ("Dysphoria"), the coping of death ("Pastel"), abortion ("Fetus") and societal violence ("Belong").
―と、歌詞は決して明るいテーマではありませんが(「Pastel」は祖父の死についての歌であることが明言されています)、それでもサウンド面では明と暗をふり幅大きく行き来しているのです。『LUST』にあった疾走感・高揚感と喪失感の同居といった二面性とは違いますが、明と暗を「ポップ」でまとめあげています。その感覚は進化・深化といってもよいでしょう。
僕はどうしても彼をネットレーベルとかインターネットの側として言及したくなってしまうのですが、もはやそういう存在ではないのかもしれませんね。世間一般ではネットレーベルの知名度なんておそろしく低いでしょうし、それがこのご時世にお茶の間レベルに浸透するなんてこともあり得ないでしょうから、インターネット発とは言えど、彼をそこに縛り付けるような見方をするのはお門違いなんだろうなと、この日本デビュー盤を眺めながら、思いました。それは何だかちょっと僕から離れていくようで、さびしい感覚も伴いつつ。
まだ水面にようやく顔が出たという感じなのかもしれませんが、さらなく飛躍を願っております。また日本にも来てください。今回はCDというフィジカルな形で日本でも手に入りやすくなってますので、ちょっと興味のある方は購入してはいかがでしょうか! Amazonからも買えますよ。
たぶんまだまだスゴイの作ってくると思うんで、期待してます。
◇ ◆ ◇ ◆
ちなみに『LUST』以降彼がリリースしたトラックはほぼ収められていますが、『Boring Ecstasy: The Bedroom Pop of Orchid Tapes』収録の「Sincerity」は入っていないようです。歌のないアンビエントなトラックなので、「Innocence」の代わりに「Sincerity」でも良かったのではないかなどと思いますが、どうなんでしょうか。『LUST』以前だと「Seoul」もZOOM LENSのコンピレーション、『Untitled』でしか聴けないです(そういえば一際ポップな「Pond」も『Zoom Lens』にしか入っていない)。昔はちょいちょい小ネタといいますか、「Honey」の8bit mixだとか、他のトラックでもヴァージョン違いとか、Tumblrに上げたりしてたんですが(僕もめざとくチェックしてました)、最近はないようです。
◇ ◆ ◇ ◆
Meishi Smile- Pastel
Marilyn Manson - The Dope Show
16年前ってマジかいな。
今こういう人いるんですかね。やってもちょっとチガウ感じになってしまうか…。
いや、でも偉大な人だと思います。
wandering brain
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