みなさん自分の中で聴かなきゃいけない作品ってのが多分あると思うんですよ。僕はそれが年々なくなっていってるか、聴かなきゃと思って買っても結局聴かないとか、そういうヒドいことになってたりするんですが、大晦日から元旦にかけて清算の意味も込めて、いくつかまとめて聴きました。主要なのは、Arca、OPN、Giant Clawがそろって年末前に出したアルバムで、一気に聴いてたんですが、一番響いたのはOPNでした。IDM/エレクトロニカぽかったりして、たしかにシンセサウンドだけど、メタルっぽい様式美もあったりして、難解なイメージも相変わらずあるけど、ダイナミックっていうかエモーショナルっていうか、カッコ良さが前面に出てて、すごく好印象。やっぱりNINとツアー回った影響もあるんじゃないかなあと思ったりもします。前にArcaとNINを関連付けたけど、こっちだったかっていう。初期のミニストリー、『トゥウィッチ』あたりの匂いも感じたりするし、時代は回りまわると言いますか、こういう音楽もっと出てきてください。
WIRED.JPの記事(『OPNの最新作は「ロックアルバム」!? 電子音楽の鬼才にブルックリンのスタジオで直撃』)にあった―
「ダンは、要は音楽のエステティックに興味があるわけでしょう」。ボルシチを啜りながら会話をしていると写真家のストラッサーがそんなことを言う。ロパティンは「そうそうそう」と返す。おそらくこういうことだ。例えばメタルという音楽の場合、それが、どういう構造をもっていて、それがどんな感情や感覚をもたらすのか、その設計に興味があるということだろう。
―という部分が妙に腑に落ちました。感覚的な部分でだけれど。NINも今年動いてほしいなあ。待ってます。
Ministry - Where You at Now/Crash and Burn/Twitch :
1986年。今聴いてもめちゃめちゃカッコいいです。
- Oneohtrix Point Never - Ezra