syrup16gが再始動してしまう

やっぱりそうなるんですね、って思っています。僕は正直やっぱりリボーンして欲しくなかったなあって思っているし、syrup16gではない五十嵐隆を見たいと思っていました。でもやっぱり彼が音楽をやるならsyrup16gしかなかったんでしょうし、結局のところ、もう何をやってもsyrup16gになってしまうのかもしれません。もう一度はじめることに、そう決断することに、どんな苦悩や葛藤、そして覚悟があったのかは僕にはとても推し量れないけれど、やっぱり優柔不断だなあって思っちゃいます(笑)。

「いつまでも甘えてばかりはいられない」、そう言って散ったはずのバンドが再び形になった。解散した理由は、「バンドとして機能しなくなっていた」というのが僕の見方なんだけど、それが解散時のメンバーで元に戻るってことは、よい状態になったってことなんでしょうかね。よく分からないけれど。スタジオで口もきかないような空気になっていた、あの末期とは、変わったということなんでしょうか。ナタリーの記事には「NHKホール公演での共演をきっかけに3人の間で話し合いが進められ、syrup16gとして活動を再開することが決定した」とあるので、あれがなかったら、こうなっていなかったのかな。

インタビュー、読みたいな。きちんと語ってくれるかな(そもそもこっちが聞きたいことをインタビュアーさんが聞いてくれるか、分からないですが。その前に、インタビューがあるかも分からないけど)。アルバムも早く聴きたいな。再発ライヴも観たいな。そう思う僕は、やっぱり彼が作る曲が、唄う歌が、syrup16gが、好きなんでしょう。

ここまで引っ張って再結成という道を選んだからには、中途半端なことは許されませんよ(笑)。相当な覚悟で、末永く(これ大事)、やっていただくことを期待します! きっと幸せを唄うことはないんだろうけれど、でも人生に怒る感じ(僕は『クーデター』が一番好き)もなくなってると思うんです。だから、幸か不幸か、たぶん、変わってるんだろなって思います。

今の彼らを、今の僕が、どう受け止めるのか、それが怖くもあり、楽しみでもあり。でもこの復活で初めて彼らに触れる人も当然いるんだろうし、それは素敵なことだと思います。そういう新規ファンに対して、古参ファンが「昔はこんなもんじゃなかったよ」って言い出さないような、「正直今の方がいいかもしらん」って言ってしまうような、よい復活になることを祈っています。

そして解散からずっと生きていた公式サイトが、今回の再結成でしっかり更新されていることにも驚いた(まるでこうなることが分かっていたように、それに備えていたように、あの場所はずっと残されていた)。

さーて、とりあえずはアルバム待ちですね。それまでは、これまでの曲を、聴こう。

今夜はこんな気分。



(I'm not) by you / syrup16g


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